DOI個人的感想その2
ドリームオンアイス放送BS版、録画して実況抜きのものをあらためて観ました。
地上波で放送されなかったぶんも堪能できました。シンクロも放送されてうれしい!
石川翔子選手
彼女は少し荒川さんに似た雰囲気がある選手だなぁと思っているのですが…。私はMOIで観たしっとりしたものの方が、このオリエンタルなプログラムよりは好きかな? このプログラムはややシャープでいて神秘的な表現が要求されるぶん、技そのものの美しさ、丁寧さがないとせっかくいい雰囲気を持った選手なのにそれが生かされない感じがします。情感表現が可能なプログラムであれば雰囲気だけで十分見せ場ができるのですが。スピンやスパイラルの入りや出などが丁寧になればぐっと彼女の大人っぽさが引き立つんじゃないかな? もしかしたらすこーし緊張していたのかもしれませんね。
羽生選手
かわいい。まだ肩とか上体がしっかりしていないので、首をほっそり見せる衣装の方が顔が小さく見えていいかな、と思いました。今の襟の形より少しタイトな方が。
あまりジャンプの調子は良くありませんでしたが、技のひとつひとつの型のきれいさはすでに持っていますね。表現力もある。ウィアー選手に似た、ポジションでしっかり見せられるタイプの選手です。こういう曲をジュニア1年生でしっかり魅せてしまうんだからなぁ。今後体型が変わってくるとどうなるか、という部分もありますが、基礎的な部分ではすごく期待が大きい選手です。
佐々木選手
おもしろい。彼は高橋選手の持つかっこいい踊り心と、織田選手の持つ観客とコネクトする力の、両方を持ってる選手ですねー。滑る楽しさがにじみ出るフットワーク、豪快でシャープなエッジのルッツ、へんてこなマンボの衣装でもノリノリになれちゃうノリのよさと、もう見どころ満載過ぎです。
こういうノリノリキラキラな曲を今回、彼と武田選手だけが演じたので、すごく存在感があった気がします。ぜひなんとかジャンプを身につけて、シニアでも活躍する選手になってほしい!
無良選手
ちょっと悪い子ぶったような、高3の素みたいな雰囲気のプログラム。トリプルアクセル連発に唖然とさせられるだけじゃなく、前屈みのインサイドイーグルでぎゅんぎゅん滑るところもワルっぽくて(笑)いい。もっとあざといくらいにおおげさにワルぶってくれてもいいんですが。昨シーズンはちょっとジャンプが崩れていたので心配したのですが、これだけ跳べていればまあシニアでも安心ですね。さすが長久保先生。しっかり立て直してくれました。
シニアに上がる今年はもっと違った無良選手も見たいです。とびっきりしめやかな路線とか…
鈴木選手
これぞ大人のタンゴだ! という「笑わない」タンゴ。音楽のスタイリッシュさだけに惹かれ無邪気にサロンで楽しんでいたヨーロッパ人のタンゴ、ではなく、本気の愛の駆け引きのテクニックとしてスタイルを研ぎ澄ましていったアルゼンチン人のタンゴの味というのでしょうか。前者は前者で貴族らしい洗練がありひとつのスタイルなのですが、タンゴの「魂」はやっぱりアルゼンチンにあり、です。以前水津選手の演技で触れた「無表情という表情」のお手本みたいな表情です。もちろん、目をつり上げて相手を睨み付けるのは無表情とはちょっと違うんですが。
男と女の間に火花が散るような、真剣勝負の「愛」を演じるタンゴ。彼女もさすがオトナというか芸の幅が広いです。ショートのエレガント路線というのもとっても楽しみです。
中庭選手
中庭流リリシズムというか、彼のホームポジションに帰ってきたという感じのほっとするプログラム。マンボはマンボですごく好きでしたけれど。それでも、いろんな音楽に触れるということは、すごく有意義だと思うんですよね。得意な分野の曲を聴いてもまた違った聴き方ができるようになり、違った魅力が出てくるようになると思うのです。
彼もまた、上手くなったように思います。ホームポジションに帰ってきても、以前と同じ彼という印象はありません。大げさに演じなくても、等身大の彼のままできちんと音楽が掴みきれている印象を受けました。スケーティングも大きくなったのかな?スケーティングが大きいと、それだけで繊細な表情が何倍にも増幅されますからね。
南里選手
これこれ、これが早く見たかった!昨シーズンの猪木はどうしても音楽自体の発展性がちと弱かったのですが、これはまさに国民的名曲! 素敵にならないわけがないじゃないですか!?
演歌っていうと何かダサいというイメージで切って捨てる方も多いと思うのですが、ヨーロッパの民族音楽だって同じように定型的だし、泣きメロでゆさぶるじゃないですか。わかっていても、私は素直に揺さぶられちゃいますね。その一つがハンガリーのロマの音楽「チャールダーシュ」(チャルダッシュとも)。「津軽海峡・冬景色」をチャールダーシュのアレンジで、と考えついた人はだれだか知りませんがすごいです。
で、演技はところどころ歌詞をもじったマイムをいれつつ展開するのですが…。暗い照明で表情が見えなかったのがよかったかもしれません。実際はちょっと照れていたかもしれませんがすごく素敵でした。そういえば、男の人が女心を表現する、というのは、演歌独特の文化ですよね。意識してかしないでか、宮本さんは男子選手に女性の曲を普通にあててる。実は、ネタに走っているようでいて「日本流表現」の一つを見事に掘りあてているのかもしれません。
というわけで、今回も好み全開で好き勝手書かせていただきました。本当にどの選手も、今シーズンの活躍が楽しみです!


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