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2008年7月

2008年7月12日 (土)

DOI個人的感想その2

ドリームオンアイス放送BS版、録画して実況抜きのものをあらためて観ました。

地上波で放送されなかったぶんも堪能できました。シンクロも放送されてうれしい!

石川翔子選手
彼女は少し荒川さんに似た雰囲気がある選手だなぁと思っているのですが…。私はMOIで観たしっとりしたものの方が、このオリエンタルなプログラムよりは好きかな? このプログラムはややシャープでいて神秘的な表現が要求されるぶん、技そのものの美しさ、丁寧さがないとせっかくいい雰囲気を持った選手なのにそれが生かされない感じがします。情感表現が可能なプログラムであれば雰囲気だけで十分見せ場ができるのですが。スピンやスパイラルの入りや出などが丁寧になればぐっと彼女の大人っぽさが引き立つんじゃないかな? もしかしたらすこーし緊張していたのかもしれませんね。

羽生選手
かわいい。まだ肩とか上体がしっかりしていないので、首をほっそり見せる衣装の方が顔が小さく見えていいかな、と思いました。今の襟の形より少しタイトな方が。
あまりジャンプの調子は良くありませんでしたが、技のひとつひとつの型のきれいさはすでに持っていますね。表現力もある。ウィアー選手に似た、ポジションでしっかり見せられるタイプの選手です。こういう曲をジュニア1年生でしっかり魅せてしまうんだからなぁ。今後体型が変わってくるとどうなるか、という部分もありますが、基礎的な部分ではすごく期待が大きい選手です。

佐々木選手
おもしろい。彼は高橋選手の持つかっこいい踊り心と、織田選手の持つ観客とコネクトする力の、両方を持ってる選手ですねー。滑る楽しさがにじみ出るフットワーク、豪快でシャープなエッジのルッツ、へんてこなマンボの衣装でもノリノリになれちゃうノリのよさと、もう見どころ満載過ぎです。
こういうノリノリキラキラな曲を今回、彼と武田選手だけが演じたので、すごく存在感があった気がします。ぜひなんとかジャンプを身につけて、シニアでも活躍する選手になってほしい!

無良選手
ちょっと悪い子ぶったような、高3の素みたいな雰囲気のプログラム。トリプルアクセル連発に唖然とさせられるだけじゃなく、前屈みのインサイドイーグルでぎゅんぎゅん滑るところもワルっぽくて(笑)いい。もっとあざといくらいにおおげさにワルぶってくれてもいいんですが。昨シーズンはちょっとジャンプが崩れていたので心配したのですが、これだけ跳べていればまあシニアでも安心ですね。さすが長久保先生。しっかり立て直してくれました。
シニアに上がる今年はもっと違った無良選手も見たいです。とびっきりしめやかな路線とか…

鈴木選手
これぞ大人のタンゴだ! という「笑わない」タンゴ。音楽のスタイリッシュさだけに惹かれ無邪気にサロンで楽しんでいたヨーロッパ人のタンゴ、ではなく、本気の愛の駆け引きのテクニックとしてスタイルを研ぎ澄ましていったアルゼンチン人のタンゴの味というのでしょうか。前者は前者で貴族らしい洗練がありひとつのスタイルなのですが、タンゴの「魂」はやっぱりアルゼンチンにあり、です。以前水津選手の演技で触れた「無表情という表情」のお手本みたいな表情です。もちろん、目をつり上げて相手を睨み付けるのは無表情とはちょっと違うんですが。
男と女の間に火花が散るような、真剣勝負の「愛」を演じるタンゴ。彼女もさすがオトナというか芸の幅が広いです。ショートのエレガント路線というのもとっても楽しみです。

中庭選手
中庭流リリシズムというか、彼のホームポジションに帰ってきたという感じのほっとするプログラム。マンボはマンボですごく好きでしたけれど。それでも、いろんな音楽に触れるということは、すごく有意義だと思うんですよね。得意な分野の曲を聴いてもまた違った聴き方ができるようになり、違った魅力が出てくるようになると思うのです。
彼もまた、上手くなったように思います。ホームポジションに帰ってきても、以前と同じ彼という印象はありません。大げさに演じなくても、等身大の彼のままできちんと音楽が掴みきれている印象を受けました。スケーティングも大きくなったのかな?スケーティングが大きいと、それだけで繊細な表情が何倍にも増幅されますからね。

南里選手
これこれ、これが早く見たかった!昨シーズンの猪木はどうしても音楽自体の発展性がちと弱かったのですが、これはまさに国民的名曲! 素敵にならないわけがないじゃないですか!?
演歌っていうと何かダサいというイメージで切って捨てる方も多いと思うのですが、ヨーロッパの民族音楽だって同じように定型的だし、泣きメロでゆさぶるじゃないですか。わかっていても、私は素直に揺さぶられちゃいますね。その一つがハンガリーのロマの音楽「チャールダーシュ」(チャルダッシュとも)。「津軽海峡・冬景色」をチャールダーシュのアレンジで、と考えついた人はだれだか知りませんがすごいです。
で、演技はところどころ歌詞をもじったマイムをいれつつ展開するのですが…。暗い照明で表情が見えなかったのがよかったかもしれません。実際はちょっと照れていたかもしれませんがすごく素敵でした。そういえば、男の人が女心を表現する、というのは、演歌独特の文化ですよね。意識してかしないでか、宮本さんは男子選手に女性の曲を普通にあててる。実は、ネタに走っているようでいて「日本流表現」の一つを見事に掘りあてているのかもしれません。

というわけで、今回も好み全開で好き勝手書かせていただきました。本当にどの選手も、今シーズンの活躍が楽しみです!

2008年7月 5日 (土)

ISU Communication1505

続いて、GOEの加点基準を整理した1505についてです。

今後、以下のGOEを上げる特徴のうち、+1に関しては1~2つ、+2に関しては3~4つ、+3に関しては5~6つを満たさなければならなくなります。
1つ1つの条件を満たしているかどうかはジャッジの裁量次第でしょうが、検証に具体性が出てくるでしょう。

<ジャンプ>
・予期しない、または創造的な、あるいは難しい入り
・要素に直ちに繋がる明瞭なステップ、または自由なスケーティング動作
・変わった空中姿勢、回転をディレイさせる(体を開いてゆったりとジャンプに入り上がりきった時点で軸を締め回転をはじめる)
・高さ、飛距離が優れている
・着氷姿勢が優れて美しい、あるいは創造的である
・入りと出の流れが優れている(コンビネーション、シークエンスではジャンプ間の流れも優れていること)

従来は、6番目が非常に重視されていました。4番目、1番目もかなり配慮はされていますが、2番目に関しては6番目を妨げるようなものはむしろ低い評価を受けていたように思います。
3番目は、キャリエール選手の3-2-2が3-2-2の中では非常に高い評価を受けていたことを考えれば、まずは考慮されていると思います。こうして明文化されることで、かつてのボイタノ、伊藤みどりさんらのようにいろいろな工夫をしてくる選手が出てきたらたのしいですね。
しかし、全てを満たすようなジャンプは本当に難しいと思います。
なお、ディレイジャンプは少ない回転数のジャンプでないと難しいと思うのですが、私が読んだ本ではどうやら、多回転ジャンプの練習を始める前、十分な滞空時間を会得するために練習することのあるジャンプらしいです。フリップなどは、滞空時間が小さいままで、早く回転をはじめようという意識ばかりではうまく多回転が跳べないのだそうです。
トリプルアクセルが出来る選手なら、ダブルアクセルのディレイもいけますかね!?

<ステップシークエンス>
・力強く見栄えがいい
・全体を通してスピード、加速が優れている
・音楽のリズムに合っている
・プログラムの個性を引き立てている
・優れたコントロール、全身を使った正確なステップ
・独創性

1番目を重視しすぎてハデハデなステップになりすぎてしまうのもどうかと思うのですが、あるいは単にくどいのがエネルギッシュというわけでもなく、切れ味鋭いとか、あるいは豊かな流れが損なわれないものもこれに含まれるのかもしれません。
また、従来プログラムコンポーネンツで見られてきたことをGOEの基準に明文化して含めたことは、やはり技術面ばかり気にしてバタバタとしたステップは見たくない、ということを示しているのでしょう。曲想に合わせて、激しさ、さわやかさ、精緻さ、やわらかさなどさまざまな個性のステップを踏めることも、また技術だといえます。

<スパイラル>
・流れがいい、力強く見栄えがいい
・全体を通じてスピードが優れている
・姿勢が美しい
・プログラムの個性を引き立てている
・柔軟性が優れている
・独創性

姿勢の美しさ(直訳では体線のよさ)と柔軟性が違う項目になっているのが面白いのですが、まあびっくり人間的なものと審美的なものとで区別したいという考え方だと思います。体が硬くても、優雅なポジションってのはあると思いますので。
でも正直、体の柔らかい選手はレベルの認定で十分得をしているので、柔らかいだけで加点がつくというふうにしなくてもよかったような気がします。

<スピン>
・入り、回転、足換え、出などの全ての面でよくコントロールされている
・回転スピードや加速が優れている
・足や姿勢による回転数のバランスがとれている
・要求された回転数より明らかに多く回っている
・ポジションが優れている(フライングスピンでは空中姿勢も含む)
・独創性

どの要素にも出てくる「独創性」は、まあ正直加点を高くするか低くするかで迷ったときに、この要素は面白かったので高くしようとか、ありきたりなので低くしようとか、そういう後押しをする程度のものかと思われます。
また、審美的、芸術的な部分と技術的な部分でのバランスをとろうと努力しているのが見受けられますね。どちらが欠けても高い加点は得られないということになります。

一つの観点だけが飛び抜けて、驚くくらいいいという場合の加点について、これでは制限されてしまう、という見方もあると思います。しかし、これらの技術は互いにリンクし合っていて、どれか1つが飛び抜けて優れているということは他の面も実は平均以上に優れているということだったりします。そういうところを、ジャッジにはポジティブに採点してほしいなぁと感じています。

ISU Communication1504

では1504の内容から、特に選手の演技に関わる部分を説明していきたいと思います。意訳バリバリでまいります。

<フリーのプログラムから減らす要素>

・シニア男女 スピンを最大4つから3つに変更
・ジュニア男子 ステップシークエンスを最大2つから1つに変更
・ジュニア女子 スパイラルシークエンスを廃止(ステップシークエンスは最大1つのまま)

単純に、これまでは演技時間に対して、要素の数が多すぎた、ということができるのかもしれません。当初は「やりすぎないよう、制限する数」だったのでしょうが、結局それをいっぱいにやることが勝つための条件になってしまいました。選手に「プログラムの流れを損ねる要素ならやらないという選択肢もあるんですよ」と言ったところで、選手は多分少しでも勝ちやすい道を選択するでしょう(実際には世界選手権の真央選手のように、要素がまるごと一つ抜けても勝てることはありますが)。ならばやはりルールで減らしてやるしかない。
その中で、どうしてその要素が減らされたのかという意味を考えてみるのもおもしろいです。
以前テクニカルスペシャリストの岡崎さんが「スパイラルを要素ではなくトランジション、MIFとしてとらえた方が、バラエティに富んだものが出てきていいのではないかという話が出ている」ということをおっしゃっていたのですが、ジュニア女子に関してはまさにそのような動きだと考えられます。
しかし、SPからなくなったわけではありませんから、スパイラルの基礎ができなくてもよくなるというものではありません。基礎はおさえながらも、もっと音楽性に富んだ、プログラムにマッチしたスパイラルを研究してほしい、ということなのではないかと思われます。
男子のステップに関しても、要素としてのステップではなく、MIFとしてのステップ、プログラムの流れにマッチしたステップを研究してほしい、ということでしょうか。

シニアに関しては、多分そういう成長を促すものというよりは「またこのスピンか」とジャッジが心底うんざりしていたんではないかと、私は勝手に考えています。「似たようなスピンを連発するくらいなら、やらなくてよろしい」と。
ちょっと前に購入した外国の本に、「キャメルスピンは芸術的な要求、シットスピンは技術的な要求で実施され、発展してきたスピン」といった記述がありました。これはまだコンパルソリーフィギュアのあった時代に書かれた本でしたので、新採点のことはいっさい関知していないわけですが、TESを稼ごうとすれば技術的な要求に応えるスピンにどんどん偏ってしまう、ということの裏付けのように思えました。
とはいえ、数が減るからスピンの得意な人が不利になる、という単純なものでもないと考えます。得意な人は、ひとつひとつのスピンの独創性や技術の上限を高めていけばいいのです。演技時間が増えるのですから、8回転のレベル要件を含むスピンだって今よりたくさん見られるようになるかもしれません。そういうイノベーションを期待しています。

<ジュニア男子のSPトリプルアクセル解禁>

女子と同じく、男子のジュニアではSPのアクセルはダブルアクセルに限定されており、トリプルアクセルを跳ぶには、トリプルからのコンビネーションジャンプのファーストジャンプとして跳ぶしかありませんでした。(ただし女子シニアでは、ステップからのジャンプとして跳んでもかまわない)
単独のトリプルアクセルなら問題なく跳べても、コンビネーションとなると安定せず勝てない、にもかかわらずSPからトリプルアクセルのコンビネーションに挑戦してくるジュニア選手は、実は少なくありません。
彼らはもちろん、シニアに上がることを見据えてそうしているものと思われますが、実際には、彼らは現在の多くのシニアよりも難しいことをSPでしています。もちろん、ダブルアクセルは彼らにとっては簡単なジャンプですが、ステップからのジャンプは種類を選べませんし、全体として決して易しくはありません。その技術と度量が「これはジュニアの大会だし」ということで認められないのであれば、ちょっと悲しいことです。
女子ジュニアの3-3解禁も同じような流れではありますが、この場合は、現により難しいことをしている選手が演技をまとめやすくする手助けといえます。挑戦するだけでなく、演技をまとめることも大切なことですが、挑戦で培った技術をまとめることで捨ててしまうのはもったいない、ということですかね。

<アクセルを含むジャンプシークエンス>

ジャンプの着氷からステップ、ターン、ホップやマズルカ、採点表にないジャンプなどをはさまず、直ちにアクセルジャンプを跳んだ場合、全体をジャンプシークエンスと見なす

これは、アクセルジャンプですからRBOからLFOにというアプローチ自体の踏み替えはOKということでしょうね。確かに、ホップをはさむとかえって間延びしちゃう面はありました。これでジャンプシークエンスを導入してくる選手が増えるでしょうか?

<競技の速やかな進行などに関わるルール変更>

・選手達は名前をコールされてから1分以内に演技をはじめなければならない。そうしなかった場合、棄権と見なす。
・負傷や用具などの問題で演技を中断し再開する場合、3分以内に再開しなければならない。かつ、2点の減点が科される
・本人に責任のない中断(運営、会場側に責任のある事故や、観客による演技の妨害など)では、減点は科されない。
・グループの最初に演技する選手は、6分間練習中に負傷などで処置の必要が出た場合、名前をコールするまでに最大3分の猶予が与えられる。

選手権フリーの人数を20人にされるのは寂しいので、選手には少し厳しいルールかもしれませんが、速やかな進行に協力してほしいです。もちろん、観客も、選手の集中を妨げたりしないよう、配慮しなくてはなりません。
また実際、中断のあったプログラムは印象がぼやけてしまい、新採点ですから他の要素で挽回して高得点が出ることもありますが、納得のいかない気分になってしまう場合もあります。

<不正エッジ判定の変更>

・テクニカルパネルは明らかな不正エッジ踏み切りには"e"をつけ、ジャッジはGOEをマイナスの範囲にとどめなければならない。
テクニカルパネルは非常に時間の短い、あるいは不明瞭な不正エッジの踏み切りには"!"をつけ、ジャッジはこの判定を考慮に入れてGOEをつける

数学でしょっちゅう見てたりしないと"!"というマークのインパクトが強すぎて違和感があるかもしれませんが(笑)
現状のルールでは、ほんのわずかのコーラーのさじ加減が2~3点も得点を左右してしまうこともあります。微妙なエッジのジャンプについて、不正エッジがコールされればマイナス、コールされなければ+1以上というような、極端な結果になりがちです。これこそが、ファンにしろ関係者にしろ最も気をもんでいた点だったと思います。
そこで"!"が登場。本当なら、コールされなくてもエッジが微妙だと思えば、ジャッジの判断で減点してもよかったと思うのですが、やはりこちらもルールの方で誘導してやらなくては積極的にはしづらかったのでしょう。このマークがついたジャンプに関しては、マイナスにはしなくても、採点の考慮に入れるように、ということです。
これで不正エッジが絡んだ得点の現状とのギャップをすこしでも小さくできるといいのですが。

<1494の補足・訂正>

・(補足)スピンのレベルを上げる特徴、「2つめの難しいバリエーション」は
 「足換えのない単一姿勢のスピンは最初と異なるバリエーション」
 「それ以外のスピンは最初と異なる軸足か基本姿勢で行ったもの」
・(補足)スパイラルシークエンスのレベルを上げる特徴、「6秒間姿勢を保持」は
ポジション、バリエーションの変更をせずに6秒ということである。
・(再定義)シットスピンの定義は、「お尻の下端が膝の上端より高くなく、脚の膝上部分が水平になっているもの」となった。
・(補足)ステップシークエンスの要求されるターン、ステップは片足で行われなければならないが、これは両足で行ったものは無視されるということである(実施すること自体は禁じない)。
・(訂正)ダブルアクセルのGOE減点幅は「-0.8,-1.6,-2.5

1、2番目と最後のものは単なる言葉が足りなかったとか間違っていたということで、まあそういう意味だろうなと推察してあったことです。
3番目は、昨シーズン高橋選手がしていたようなお尻を落として膝を立てたバリエーションを認めないということでしょうか。あのポジション、シットでフォアスピンをするには有用なポジションだったと思うのですが。まあ、キャメルやアプライトも活用してください、ということで。
4番目は、チェンジエッジやトウステップ、両足をついた状態でのスリーターンなどが想像しやすいですね。また、足を換えるステップで両足をついた時間がはっきり認識できるほどだと、それも問題ありなのかもしれません。

 
とりあえず、1504の内容はこんなところで。他にもISUのロゴの規定だとか、国際ジャッジの資格取得に関する規定だとかいろいろあるのですが、まあ演技には直接関係ないかな、ということで、無視しました。興味のある方は、JSFに和訳が載った際にでもチェックしてみてください。

ISU Communication1504-1505 導入編

正式発表待ち、と言ったそばから新年度になってさくっと出ました。
6月の総会で決議されたぶんのルール変更です。
ペアの方がいろんな変更がある感じですが、やはりシングルに絞って解説です。
ペアの方ももっと勉強することで視野が広がる気がするのですが、最近やっとリフトのグループをすぐにわかるようになってきた、というていたらくでして…。ツイストの入り方なんかちんぷんかんぷんです。

ともかく、1504の内容は、先のエントリーで言ったとおり
それぞれのカテゴリーでフリーの要素を減らす、ということが最大の変更。
また、ジュニアの男子SPでアクセルジャンプとしてのトリプルアクセルを解禁すること
さらに、不正エッジに関して、明らかなものに"e"をつけるだけでなく不明瞭なものに"!"をつけること
これらが主な新しい決議です。
他にも、アクセルを含むジャンプシークエンスの定義の変更、速やかな競技進行のためのルール変更、1494の内容についての補足訂正がいくつかあります。
また、少々興味深いものとしては、国内選手権大会で一定規模を越えるものは、国際資格を持つレフェリー、テクニカルコントローラーが参加し、大会後ISUにレポートを提出することが求められています。
ロシアのようにスケート大国で、国内大会に独自ルールを盛り込んだ場合、きちんとそれが周知され正しく運用されたかどうか、不明瞭になってしまう場合もありますから、こういうことも必要なのかもしれませんね。

1505の決議は、要素のGOEのプラス面での基準を明瞭化するものです。
ジャンプなどのプラス評価は論争になりやすい部分ですからね。今後は、何を満たしていると見なされたかという点で、レベル判定のように我々素人にも検証が可能になります。ジャッジの裁量を信じていないような、そんな申し訳ない気持ちもありますが、我々が感情的にならず冷静に語り合えるようになるという意味では、ありがたいものです。

内容の解説については、次のエントリーに記します。

2008年7月 1日 (火)

新年度です。

7月1日はISUの新年度の始まりの日。
今日から2008/2009シーズンが正式に始まりました。

実はアサインの発表があってから少し後に、新たなルール変更が決議されたそうなのですが、正式な文書としてでてきたものがなく、元々の議案書に否決されたものは線で消してある、というようなものしか公開されていません。きちんと読み込めばどれが可決されたかはわかるんですけれど、そこまでの気力もなく、きれいな文書、あるいは新しいファーストエイドなどの発表待ちを決め込んでいます。

総会の内容を伝えるレポートには2つ、アイスダンスで「フィンステップ」が新しいコンパルソリーダンスとして採用されたこと、そしてシングルのフリーから1つ要素を減らすという決議がされたことが書かれています。
この減らされる要素はスピンだという話です。これは議案書に元々スピンを3つにするという案がありましたから確実でしょう。
他にもいくつか可決されているようなのですが、その確認はまだしていません。

これは、要素をただ並べたプログラムではなく、フリーらしい、トランジションや要素の配置に自由がきくプログラムにしたいということなのだろうと思います。
新採点の生まれた経緯上、どうしてもテクニカルな部分の比重が大きくなっていましたけれど、今後はこうして自由さへの揺り戻しがどんどんくると思います。
あまりころころとルールが変わるのを不快に思われる方もいるかとは思いますが、どんな採点法でも「完璧」ということはありません。よりよいものにしていこうと努力すること、変化していくことはとても大切なことです。
また、変化とは同じ速度で同じ方向に進むだけとも限らないわけです。
いろんな価値観があって、その価値観を共存させるには、一方向への変化では必ず行き詰まります。
選手にとっては振り回されて大変な面もあるでしょうが、だからこそ、自分のやりたいこと、自分がいいと思うことを何より大切にしてほしいです。

今シーズンがフィギュアスケートの関係者、ファンたちにとって、喜び多いシーズンになりますように!

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