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2008年7月 5日 (土)

ISU Communication1505

続いて、GOEの加点基準を整理した1505についてです。

今後、以下のGOEを上げる特徴のうち、+1に関しては1~2つ、+2に関しては3~4つ、+3に関しては5~6つを満たさなければならなくなります。
1つ1つの条件を満たしているかどうかはジャッジの裁量次第でしょうが、検証に具体性が出てくるでしょう。

<ジャンプ>
・予期しない、または創造的な、あるいは難しい入り
・要素に直ちに繋がる明瞭なステップ、または自由なスケーティング動作
・変わった空中姿勢、回転をディレイさせる(体を開いてゆったりとジャンプに入り上がりきった時点で軸を締め回転をはじめる)
・高さ、飛距離が優れている
・着氷姿勢が優れて美しい、あるいは創造的である
・入りと出の流れが優れている(コンビネーション、シークエンスではジャンプ間の流れも優れていること)

従来は、6番目が非常に重視されていました。4番目、1番目もかなり配慮はされていますが、2番目に関しては6番目を妨げるようなものはむしろ低い評価を受けていたように思います。
3番目は、キャリエール選手の3-2-2が3-2-2の中では非常に高い評価を受けていたことを考えれば、まずは考慮されていると思います。こうして明文化されることで、かつてのボイタノ、伊藤みどりさんらのようにいろいろな工夫をしてくる選手が出てきたらたのしいですね。
しかし、全てを満たすようなジャンプは本当に難しいと思います。
なお、ディレイジャンプは少ない回転数のジャンプでないと難しいと思うのですが、私が読んだ本ではどうやら、多回転ジャンプの練習を始める前、十分な滞空時間を会得するために練習することのあるジャンプらしいです。フリップなどは、滞空時間が小さいままで、早く回転をはじめようという意識ばかりではうまく多回転が跳べないのだそうです。
トリプルアクセルが出来る選手なら、ダブルアクセルのディレイもいけますかね!?

<ステップシークエンス>
・力強く見栄えがいい
・全体を通してスピード、加速が優れている
・音楽のリズムに合っている
・プログラムの個性を引き立てている
・優れたコントロール、全身を使った正確なステップ
・独創性

1番目を重視しすぎてハデハデなステップになりすぎてしまうのもどうかと思うのですが、あるいは単にくどいのがエネルギッシュというわけでもなく、切れ味鋭いとか、あるいは豊かな流れが損なわれないものもこれに含まれるのかもしれません。
また、従来プログラムコンポーネンツで見られてきたことをGOEの基準に明文化して含めたことは、やはり技術面ばかり気にしてバタバタとしたステップは見たくない、ということを示しているのでしょう。曲想に合わせて、激しさ、さわやかさ、精緻さ、やわらかさなどさまざまな個性のステップを踏めることも、また技術だといえます。

<スパイラル>
・流れがいい、力強く見栄えがいい
・全体を通じてスピードが優れている
・姿勢が美しい
・プログラムの個性を引き立てている
・柔軟性が優れている
・独創性

姿勢の美しさ(直訳では体線のよさ)と柔軟性が違う項目になっているのが面白いのですが、まあびっくり人間的なものと審美的なものとで区別したいという考え方だと思います。体が硬くても、優雅なポジションってのはあると思いますので。
でも正直、体の柔らかい選手はレベルの認定で十分得をしているので、柔らかいだけで加点がつくというふうにしなくてもよかったような気がします。

<スピン>
・入り、回転、足換え、出などの全ての面でよくコントロールされている
・回転スピードや加速が優れている
・足や姿勢による回転数のバランスがとれている
・要求された回転数より明らかに多く回っている
・ポジションが優れている(フライングスピンでは空中姿勢も含む)
・独創性

どの要素にも出てくる「独創性」は、まあ正直加点を高くするか低くするかで迷ったときに、この要素は面白かったので高くしようとか、ありきたりなので低くしようとか、そういう後押しをする程度のものかと思われます。
また、審美的、芸術的な部分と技術的な部分でのバランスをとろうと努力しているのが見受けられますね。どちらが欠けても高い加点は得られないということになります。

一つの観点だけが飛び抜けて、驚くくらいいいという場合の加点について、これでは制限されてしまう、という見方もあると思います。しかし、これらの技術は互いにリンクし合っていて、どれか1つが飛び抜けて優れているということは他の面も実は平均以上に優れているということだったりします。そういうところを、ジャッジにはポジティブに採点してほしいなぁと感じています。

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