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2008年10月

2008年10月31日 (金)

スケートカナダ・男子シングル

スケートカナダの男子シングルに関するエントリーです。追記形式で結果を追加していきます。結果の詳細ページはこちら

ショートプログラムは日本時間11月1日朝8時45分からです。
滑走順はこちら。
第1グループ
1 Anton KOVALEVSKI
2 Yasuharu NANRI
3 Vladimir USPENSKI
4 Jeremy TEN
5 Ryan BRADLEY
第2グループ
6 Shawn SAWYER
7 Sergei VORONOV
8 Yannick PONSERO
9 Patrick CHAN
10 Brandon MROZ
11 Evan LYSACEK

ライサチェク選手は連戦ですが、ここでも優勝候補です。しかしバトル選手が引退してカナダの若きエースとなったチャン選手が迎え撃ちます。チャン選手もスピン、ステップと確固とした技術を持っていますから、スケートアメリカのようにライサチェク選手にレベルの取りこぼしがあり、チャン選手がいい演技をすればどうなるかわかりません。ただし、小塚選手がほとんどノープレッシャーだったのに対し、チャン選手は17才にして国の期待を一身に背負わなければならない立場。どれだけ伸び伸びと演じられるか、それは彼がバンクーバーでどれだけやれるかの試金石にもなるでしょう。
今季は安定しつつある予感もあるポンセロ選手、怪我でジャンプの種類に難があるもののロシアの一番手であるヴォロノフ選手も楽しみです。ムロズ選手は運悪く世界ジュニアの表彰台には乗れなかったものの、表彰台組と同等の実力は備えていた選手です。シニアの初戦ですが、あまり硬くならずに楽しんでほしいところ。
さて、南里選手は、とにかくこのショートプログラムでジャンプを決めて、フリーは第2グループに入ってきてほしいところです。彼のジャンプの力、滑り込んだ「月光」のプログラムにはそれくらいのポテンシャルがありますから、あとはいかに緊張せず、精神的に落ち着いた状況でリンクに立てるかだけです。ムロズ選手やウラジミル・ウスペンスキー選手、ジェレミー・テン選手など、ジュニアから上がってきたばかりの選手もいますから、彼らには負けない!彼らよりはシニアを知っている!という強い気持ちで、自信を持って滑ってほしいです。

11/1追記
ショートプログラムの結果です。
1 Yannick PONSERO    78.05 44.70 + 33.35 - 0.00
2 Patrick CHAN       77.47 41.42 + 36.05 - 0.00
3 Ryan BRADLEY       72.50 42.70 + 29.80 - 0.00
4 Evan LYSACEK       71.40 36.30 + 35.10 - 0.00
5 Sergei VORONOV   70.45 39.50 + 30.95 - 0.00
6 Brandon MROZ         67.03 36.78 + 30.25 - 0.00
7 Shawn SAWYER         64.20 32.70 + 31.50 - 0.00
8 Anton KOVALEVSKI  64.06 36.26 + 27.80 - 0.00
9 Yasuharu NANRI     63.36 36.26 + 27.10 - 0.00
10 Vladimir USPENSKI  56.17 29.32 + 26.85 - 0.00
11 Jeremy TEN         50.93 25.18 + 26.75 - 1.00

今年はどうやら違う!と噂だったポンセロ選手がなんとショートプログラムトップ! PCSはまだあまり高くありませんが、フリーでも同じようにいい演技をすればSSで7点台がでてもいい選手です。いや、数年前ジュニアで特に滑りがいいと言われてきた小塚選手、チャン選手、そして彼の中で、もっとも表現力があるとされていたのも彼です(とはいえ、彼は織田選手と同じスケート年齢ですから、他の二人より少しお兄さんです)。とにかく課題はジャンプの安定!フリーもいい演技をして、一皮むけてくれることを期待します。
ライサチェク選手はPCSもかろうじて7点台というちょっと残念な演技になってしまったようです。気持ちを切り替えて、フリーでは自分の演技をしてほしいです。
ジュニアから上がってきた選手ではムロズ選手がかなり健闘したようです。南里選手はもう少しTESもPCSも出せたはずです。緊張してしまったのでしょうね…これさえ克服すればもっと上に行ける選手だと思うのですが。フリーでは無心で演技してほしいところです。

男子のフリーは日本時間2日の朝6時5分からです。

11/4追記
フリーの結果です。
1 Shawn SAWYER      142.36 75.16 + 67.20 - 0.00
2 Ryan BRADLEY         140.25 74.45 + 65.80 - 0.00
3 Patrick CHAN         137.98 61.58 + 77.40 - 1.00
4 Evan LYSACEK         137.87 67.17 + 70.70 - 0.00
5 Sergei VORONOV     131.14 67.94 + 63.20 - 0.00
6 Yannick PONSERO      130.92 62.02 + 69.90 - 1.00
7 Brandon MROZ      125.20 67.20 + 59.00 - 1.00
8 Jeremy TEN           118.86 60.16 + 59.70 - 1.00
9 Yasuharu NANRI        114.48 64.68 + 49.80 - 0.00
10 Anton KOVALEVSKI 106.55 56.05 + 51.50 - 1.00
11 Vladimir USPENSKI    94.33 47.13 + 48.20 - 1.00

南里選手、よくがんばったと思うのですがPCSがちょっと残念でした。後半失速してしまうと印象が尻すぼみになってしまいますので、とにかく体力が重要です。滑りや表現力はさして問題ではないと思います。ポンセロ選手も滑り、表現、振付の密度などは素晴らしかったですが、後半明らかに疲れで動きが粗くなっていきました。それがPCSの伸びきらなかった理由だと思います。体力を使ってしまうのは試合で余分に緊張してしまうからというところもあると思います。心身両面で、タフになること…どうすればそうなれるのか、わかりませんが、それが彼の課題ではないかと思います。
ソーヤー選手のフリープログラムは、ジャンプの前のトランジッションがきわめて複雑な、密度の濃いプログラムになっていました。伊藤みどりさんの解説をお聞きになった方ですと、「~からのトリプル~!」と連発していたのをご記憶だと思います。イーグルから、得点表にないジャンプから、などなど、本当に工夫が満載でした。彼はスピンのポジションも多彩でうまいですし、ジャンプが回転不足両足着氷気味になる傾向もかなり克服してきました。
ジャンプという点では小さなミスもありましたがブラッドリー選手が高さのあるジャンプで素晴らしかったですし、プログラムも非常に楽しいものでした。少しスピードがなかったことのみが残念でしたが、私はとても好きなプログラムです。ヴォロノフ選手も4回転をクリーンに決めて見事でした。でも、終わった直後早くもウルマノフコーチが表情を曇らせていましたので、何か細かなミスがある演技だったのかもしれません。
チャン選手に関しては…複雑です。彼の滑りが本当に素晴らしいものであること、ポジションが美しく表現にも品があること、スピンやステップが非常に質の高いものであること、ジャンプも決まれば流れがありとても迫力があること、緻密なトランジッションで要素の構成以上に難度の高いプログラムを滑っていること、などなど、もろもろのことは理解できるのです。しかし…それをもってしても、4回転を跳ばず、トリプルアクセルは成功せず、要素がまるまる一つ抜けてしまったプログラムに、8点近くものPCSをつけるのか…と思ってしまうのです。他の選手のPCSはけっこう辛かったと思いますから、なおさらです。チャン選手自身、点が出たあとに戸惑っていたのを見て、その戸惑いがわかるように思いました。
とはいえ、私はジャッジのように長年、しかも真剣にフィギュアスケートを見てきたわけではありませんし実践経験もありません。もしかしたら、チャン選手は現代的なスケートと、そこに至るまでに失われてしまった古き良きフィギュアスケートを併せ持つ、長年のスケート関係者にとっては真に理想のスケーターなのかもしれません。素人の私には何も言えません。代わりに、現代のトップ選手やその指導者がよく言っている言葉を紹介するにとどめましょう。
”トリプルジャンプすら跳んだことのないジャッジ達には、4回転を跳ぶということがどういうことなのか理解できないのだ。”

最終結果です。
1 Patrick CHAN            215.45 77.47 + 137.98
2 Ryan BRADLEY     212.75 72.50 + 140.25
3 Evan LYSACEK     209.27 71.40 + 137.87
4 Yannick PONSERO   208.97 78.05 + 130.92
5 Shawn SAWYER        206.56 64.20 + 142.36
6 Sergei VORONOV       201.59 70.45 + 131.14
7 Brandon MROZ         192.23 67.03 + 130.92
8 Yasuharu NANRI     177.84 63.36 + 114.48
9 Anton KOVALEVSKI  170.61 64.06 + 106.55
10 Jeremy TEN          169.79 50.93 + 118.86
11 Vladimir USPENSKI   150.50 56.17 + 94.33

GPランキングです
Evan LYSACEK          22pt 2戦終了 最高位3位
Takahiko KOZUKA    15pt 1戦終了 226.18
Patrick CHAN           15pt 1戦終了 215.45
Shawn SAWYER        14pt 2戦終了 最高位5位
Johnny WEIR            13pt 1戦終了 225.20
Ryan BRADLEY           13pt 1戦終了 212.75
Yannick PONSERO       9pt 1戦終了 208.97
Kevin REYNOLDS     9pt 1戦終了 204.89
Sergei VORONOV     5pt 1戦終了 201.59

スケートカナダ・女子シングル

スケートカナダの女子シングルに関するエントリーです。追記形式で結果を追加していきます。結果の詳細ページはこちら

女子シングルショートプログラムは日本時間11月1日の午前3時10分から開始です。
滑走順はこちら。
第1グループ
1 Cynthia PHANEUF
2 Jenna MCCORKELL
3 Myriane SAMSON
4 Alissa CZISNY
5 Nana TAKEDA
6 Beatrisa LIANG
第2グループ
7 Fumie SUGURI
8 Elena GLEBOVA
9 Jenni VAHAMAA
10 Joannie ROCHETTE
11 Caroline ZHANG
12 Carolina KOSTNER

優勝候補はコストナー選手ですが、安定感はジャン選手、ロシェット選手の方が上かもしれません。順位はコストナー選手の出来次第、といえるかもしれません。フィンランドのヴァハマー選手も滑りのいい選手ですから、ジャンプを決めてくれば上位も考えられます。シズニー選手もネーベルホルンでは素晴らしい演技を見せてくれましたから、期待したいところです。
日本勢の村主選手、武田選手は、東京ブロックではそれぞれ挑戦しつつ課題も見つけてきたと思われますので、それをさらに良くしていくようにしたいですね。ジャンプの戻りつつある村主選手、新しいジャンプに挑戦中の武田選手、単なる順位よりも、次に向けてこの試合でひとつ壁を越えてくれたらいいな、と思います。

11/1追記
とりあえずショートプログラムの順位だけ。まだ結果が知りたくない人は見ないでくださいね
1 Joannie ROCHETTE    64.74 36.70 + 28.04 - 0.00
2 Fumie SUGURI      57.92 33.52 + 24.40 - 0.00
3 Caroline ZHANG    53.28 30.40 + 23.88 - 1.00
4 Jenna MCCORKELL  51.64 30.80 + 20.84 - 0.00
5 Beatrisa LIANG     49.92 28.20 + 22.72 - 1.00
6 Alissa CZISNY        49.66 26.70 + 23.96 - 1.00
7 Carolina KOSTNER     48.56 24.80 + 25.76 - 2.00
8 Nana TAKEDA         45.14 25.86 + 19.28 - 0.00
9 Cynthia PHANEUF      45.06 23.38 + 22.68 - 1.00
10 Jenni VAHAMAA   44.90 23.34 + 22.56 - 1.00
11 Elena GLEBOVA       41.18 21.74 + 20.44 - 1.00
12 Myriane SAMSON    40.42 20.50 + 20.92 - 1.00

個人的にはちょっと意外な順位です。嬉しい順位もあり、残念な順位もあり。内容については、放送が終わってからにしましょう。
女子のフリーは日本時間2日の朝9時5分からです。

11/3追記
女子の放送を見ました。非常にジャンプの安定しない大会になりましたね。もしかしてNHLサイズのリンクでしょうか? しかしそういう話は見かけないので、リンクが小さく見えたのは私の気のせいかもしれません。ホッケー用のリンクですと、少し氷が硬くジャンプの着氷がはじかれたりすることもあるようです。
しかしその中でロシェット選手はジャズの洒脱な音楽を優雅に表現してみせてくれました。ジャンプも着氷を工夫したりして流れとともに見せ場をつくっていました。村主選手も嬉しい2位。とにかくジャンプが安定し、演技に安心感が戻ってきました。I字スピンなども姿勢が良くなり、技術的な苦労を感じさせなくなったことで、より見て楽しめる演技になってきたと思います。あとは滑り込み、プログラムを自分のものにすれば、きっとさらに味わいのあるプログラムになっていくと思います。
武田選手は、ジャンプの失敗もありましたが、それよりせっかく彼女の持ち味を生かせるようなお洒落な音楽なのに、乗り切れていなかったのが気になりました。ねんざしたらしくちょっと心配があったのかもしれません。音楽を感じながら滑る余裕が出てくれば、きっと彼女に似合った、PCSももっと出る作品になると思います。

さて、フリーの結果です。
1 Joannie ROCHETTE   124.15 63.99 + 60.16 - 0.00
2 Alissa CZISNY      108.26 56.18 + 52.08 - 0.00
3 Fumie SUGURI          105.94 52.02 + 53.92 - 0.00
4 Carolina KOSTNER   104.20 51.08 + 53.12 - 0.00
5 Caroline ZHANG      97.52 52.68 + 45.84 - 1.00
6 Beatrisa LIANG       92.20 47.28 + 45.92 - 1.00
7 Cynthia PHANEUF    88.41 44.25 + 46.16 - 2.00
8 Jenna MCCORKELL     87.73 43.45 + 45.28 - 1.00
9 Nana TAKEDA            83.79 42.83 + 40.96 - 0.00
10 Jenni VAHAMAA      77.85 34.33 + 45.52 - 2.00
11 Elena GLEBOVA    75.20 38.56 + 38.64 - 2.00
12 Myriane SAMSON       72.32 33.04 + 41.28 - 2.00

ロシェット選手は渋みのある雄大なアランフェス協奏曲で盤石の演技をみせました。伊藤みどりさんはジャンプが決まるたびに「堅い!」と感心していましたが、ほとんど危なげなく要素をこなしていきました。こういう、まったくハラハラさせずにあたりまえに難しいジャンプを跳んでいくことが評価に繋がるのです。最後のシークエンスだけ少しミスしましたが、勢いを殺すようなものではなく、最後まで波に乗って演技しきれたと思います。
シズニー選手は今回はミスも少なく、彼女の魅力も十分に発揮した演技でした。ただスタイルが良く身ごなしが美しいだけでなく、滑りにとても流れがあり、スケートらしい美しさがある演技だと思います。今季ずっとこの調子が続くといいですね。
村主選手は要素の得点が決して高くはありませんが、とにかくプログラムの最後まで失速せずジャンプも決めていき、勢いを感じました。あとはひとつひとつの動作を洗練させていき、その中で要素も流れるように決めていければさらに評価が高まるように思います。
コストナー選手は最後までジャンプの調子が戻りませんでしたね。彼女のジャンプが大好きなので、ロシアではいいジャンプを取り戻してほしいです。

女子の最終結果です
1 Joannie ROCHETTE  188.89 64.74 + 124.15
2 Fumie SUGURI         163.86 57.92 + 105.94
3 Alissa CZISNY          157.92 49.66 + 108.26
4 Carolina KOSTNER  152.76 48.56 + 104.20
5 Caroline ZHANG      150.80 53.28 + 97.52
6 Beatrisa LIANG       142.12 49.92 + 92.20
7 Jenna MCCORKELL   139.37 51.64 + 87.73
8 Cynthia PHANEUF   133.47 45.06 + 88.41
9 Nana TAKEDA      128.93 45.14 + 83.79
10 Jenni VAHAMAA     122.75 44.90 + 77.85
11 Elena GLEBOVA    116.38 41.18 + 75.20
12 Myriane SAMSON  112.74 40.42 + 72.32

GPランキングです
Yu-Na KIM        15pt 1戦終了 193.45
Joannie ROCHETTE   15pt 1戦終了 188.89
Yukari NAKANO     13pt 1戦終了 172.53
Fumie SUGURI          13pt 1戦終了 163.86
Miki ANDO           11pt 1戦終了 168.42
Alissa CZISNY      11pt 1戦終了 157.92
Rachael FLATT      9pt 1戦終了 155.73
Carolina KOSTNER      9pt 1戦終了 152.76
Caroline ZHANG     7pt 1戦終了 150.80

スケートカナダ・アイスダンス、ペアなど

スケートカナダのアイスダンスやペアなどのエントリーです。追記形式で結果を追加していく予定。結果の詳細ページはこちら

日本時間11月1日の午前1時5分から、ペアのショートプログラムが始まります。
滑走順はこちら。
第1グループ
1 Rachel KIRKLAND / Eric RADFORD
2 Amanda EVORA / Mark LADWIG
3 Mylene BRODEUR / John MATTATALL
4 Huibo DONG / Yiming WU
第2グループ
5 Tiffany VISE / Derek TRENT
6 Keauna MCLAUGHLIN / Rockne BRUBAKER
7 Jessica DUBE / Bryce DAVISON
8 Yuko KAWAGUCHI / Alexander SMIRNOV

地元のデュベ&デビソン組とロシアのエース川口&スミルノフ組の一騎打ちですが、スケートアメリカから連戦のマクマフリン&ブルベーカー組もこの2組がミスをすれば上に上がってくる実力があります。デュベ&デビソン組は軽やかで流れが美しく、叙情性もある演技ができる組です。地元ですから声援も大きいでしょう。川口選手たちはテクニックはもちろん最高のものを持っていますが、むしろ表現力でどれだけこの組に対抗できるかが鍵です。アウェイですから、好意的にみてよい、ではなく、否定的な人もうならせるような説得力が必要になります。

間に女子SPをはさんで、日本時間1日朝7時30分から、アイスダンスのコンパルソリーダンスです。
滑走順はこちら。
第1グループ 
1 Andrea CHONG / Guillame GFELLER
2 Jennifer WESTER / Daniil BARANTSEV
3 Vanessa CRONE / Paul POIRIER
4 Ekaterina BOBROVA / Dmitri SOLOVIEV
第2グループ
5 Kimberly NAVARRO / Brent BOMMENTRE
6 Nathalie PECHALAT / Fabian BOURZAT
7 Meryl DAVIS / Charlie WHITE
8 Kristina GORSHKOVA / Vitali BUTIKOV

地元のエース、優勝候補筆頭だったヴァーチュー&モイア組が残念ながら欠場ですが、これで優勝争いはフランスのペシャラ&ブルザ組とアメリカのデイビス&ホワイト組の一騎打ちになります。ジュニアで多く表彰台に乗ったロシアの組がランキングでは上回っていますが、パーソナルベストを比べればやはり前2組の実力の方が明らかに上です。
この2組はどちらも国内2番手のカップル。しかしこの大会は本当に大きな飛躍のチャンスです。競い合っていい演技を見せ、互いに評価をあげていってほしいところです。

11/1追記
先ほど競技が現地31日分の競技日程が終わったばかり、まだ放送前ですが、できるときに更新してしまいます。
ペアのショートプログラムの結果です。
1 KAWAGUCHI / SMIRNOV     65.02 37.10 + 27.92 - 0.00
2 MCLAUGHLIN / BRUBAKER 60.66 35.22 + 25.44 - 0.00
3 DUBE / DAVISON              60.14 32.78 + 27.36 - 0.00
4 VISE / TRENT                    53.94 30.90 + 23.04 - 0.00
5 DONG / WU                      50.84 30.08 + 20.76 - 0.00
6 MBRODEUR / MATTATALL  50.76 29.32 + 21.44 - 0.00
7 KIRKLAND / RADFORD     50.08 28.64 + 21.44 - 0.00
8 EVORA / LADWIG          47.04 28.56 + 20.48 - 2.00

川口&スミルノフ組が2位に5点近い差をつけてトップ。アウェイのカナダでこの点なのですから、明らかに一番出来がよかったのでしょうね。2,3点程度ではほとんど意味がありませんが、5点ならワンミスが許される、少しは有意なリードになるでしょう。しかし大技も多いペアですから気は抜けませんね。アメリカ大会でも、ムホルトワ&トランコフ組がフリーで順位を落としてしまっていますし。デュベ&デビソン組はミスがあったようでTESが伸びませんでした。表彰台は上位3組の色争いになりそうですね。

続いてアイスダンスのコンパルソリー。課題はパソドブレ。パソドブレはスペインの闘牛をモチーフにした力強い踊りです。
1 DAVIS / WHITE                 34.29 17.18 + 17.11
2 PECHALAT / BOURZAT    33.90 16.96 + 16.94
3 NAVARRO / BOMMENTRE  31.67 16.20 + 15.47
4 CRONE / POIRIER             31.11 16.06 + 15.05
5 GORSHKOVA / BUTIKOV  30.50 15.48 + 15.02
6 WESTER / BARANTSEV    28.71 15.16 + 13.55
7 BOBROVA / SOLOVIEV   28.42 14.34 + 14.08
8 CHONG / GFELLER      26.29 13.92 + 12.37

デイビス&ホワイト組がトップに立ちました。この組はオリジナルダンスやフリーダンスでも強いですから、これはかなり有利になったと思います。ペシャラ&ブルザ組にも個性的な演技で追い上げていってほしいです。アイスダンスは拮抗したライバルだとオリジナル、フリーともに1位でもコンパルソリーの2点差をひっくり返せずに総合2位になることもある競技です。さらに順位よりも得点が重要になってきます。

アイスダンスのオリジナルダンスは日本時間2日午前0時45分から(10月まではサマータイムで日本との時差は13時間でしたが、11月からは普通の時差、14時間になります)。ペアのフリースケーティングは日本時間2日午前3時25分からになります。
滑走順は順位の逆です。

11/3追記
アイスダンス、オリジナルダンスの結果です。
1 DAVIS / WHITE                56.36 29.10 + 27.26 - 0.00
2 GORSHKOVA / BUTIKOV  49.82 27.00 + 22.82 - 0.00
3 CRONE / POIRIER        49.13 25.30 + 23.83 - 0.00
4 NAVARRO / BOMMENTRE  48.68 25.20 + 23.48 - 0.00
5 BOBROVA / SOLOVIEV   47.83 27.00 + 20.83 - 0.00
6 PECHALAT / BOURZAT    47.37 23.00 + 25.37 - 1.00
7 WESTER / BARANTSEV     43.70 23.40 + 20.30 - 0.00
8 CHONG / GFELLER       43.24 23.90 + 19.34 - 0.00

ペシャラ&ブルザ組がまさかのミス、失速で6位となり、デイビス&ホワイト組の独走態勢に入りました。ジュニアから上がってきたロシアのゴルシュコワ&ブティコフは高いTESで2位。うーん、ペシャラ&ブルザ組、好きなカップルなのでちょっと残念です。これからうまく調整し直してほしいですね。

そしてペアフリーの結果
1 DUBE / DAVISON              116.40 60.16 + 56.24 - 0.00
2 KAWAGUCHI / SMIRNOV     111.95 54.99 + 56.96 - 0.00
3 MCLAUGHLIN / BRUBAKER 100.85 47.49 + 53.36 - 0.00
4 BRODEUR / MATTATALL     98.38 54.38 + 44.00 - 0.00
5 VISE / TRENT                  94.58 50.06 + 45.52 - 1.00
6 KIRKLAND / RADFORD         91.58 49.58 + 42.00 - 0.00
7 EVORA / LADWIG              91.10 50.74 + 41.36 - 1.00
8 DONG / WU                    76.33 38.17 + 40.16 - 2.00

川口&スミルノフ組はサイドバイサイドジャンプにミスがありここではデュベ&デビソンに1位を譲りましたが、ショートプログラムのリードを守って総合では優勝しました。ペアは実際に演技を見ていないのでなんともいえませんが、カナダの選手というのはどんな要素も流れを損ねず自然に、たやすそうに実施することに秀でています。ロシアは逆に要素を際立たせるように華やかに魅せる印象です。
そして今回の大会は、たやすそうに魅せる要素に対して加点が非常に積極的だったという印象があります。国際大会なのでいろいろのジャッジがいるわけですが、なぜかしら、開催国選手のよさを積極的に評価するようになるという傾向はあるみたいです。そういうところでTESの差が、基礎点以上の差になってきたのではないかと感じます。けれどPCSは高く出ましたね。

アイスダンス、フリーダンスの結果です。
1 DAVIS / WHITE                 88.24 45.00 + 44.24 - 1.00
2 CRONE / POIRIER              81.89 44.40 + 37.49 - 0.00
3 PECHALAT / BOURZAT    77.79 37.30 + 41.49 - 1.00
4 GORSHKOVA / BUTIKOV  77.51 40.80 + 37.71 - 1.00
5 NAVARRO / BOMMENTRE  77.19 39.80 + 37.39 - 0.00
6 BOBROVA / SOLOVIEV   75.37 41.70 + 34.67 - 1.00
7 WESTER / BARANTSEV    68.65 38.00 + 31.65 - 1.00
8 CHONG / GFELLER            67.46 37.20 + 31.26 - 1.00

デイヴィス&ホワイト組が完勝。ディダクションはリフトの秒数オーバーのようです。ペシャラ&ブルザ組はやはり調子の上がらないまま終わってしまったようです。得点としてはやはりスケートアメリカのデロベル&シェーンフェルダー組やベルビン&アゴスト組に及びませんが、デイヴィス&ホワイト組にとっては、これがいいステップになればいいなと思います。

ペアの最終結果です
1 KAWAGUCHI / SMIRNOV       176.97 65.02 + 111.95
2 DUBE / DAVISON                176.54 60.14 + 116.40
3 MCLAUGHLIN / BRUBAKER   161.51 60.66 + 100.85
4 BRODEUR / MATTATALL   149.14 50.76 + 98.38
5 VISE / TRENT                148.52 53.94 + 94.58
6 KIRKLAND / RADFORD       141.66 50.08 + 91.58
7 EVORA / LADWIG            138.14 47.04 + 91.10
8 DONG / WU                  127.17 50.84 + 76.33

アイスダンスの最終結果です
1 DAVIS / WHITE                 178.89 34.29 + 56.36 + 88.24
2 CRONE / POIRIER              162.13 31.11 + 49.13 + 81.89
3 PECHALAT / BOURZAT    159.06 33.90 + 47.37 + 77.79
4 GORSHKOVA / BUTIKOV  157.83 30.50 + 49.82 + 77.51
5 NAVARRO / BOMMENTRE  157.54 31.67 + 48.68 + 77.19
6 BOBROVA / SOLOVIEV   151.62 28.42 + 47.83 + 75.37
7 WESTER / BARANTSEV    141.06 28.42 + 43.70 + 68.65
8 CHONG / GFELLER      136.99 26.29 + 43.24 + 67.46

GPランキング・ペア
McLAUGHLIN / BRUBAKER  24pt 2戦終了 最高位2位
SAVCHENKO / SZOLKOWY  15pt 1戦終了 180.77
KAWAGUCHI / SMIRNOV   15pt 1戦終了 176.97
DUBE / DAVISON            13pt 1戦終了 176.54
MUKHORTOVA / TRANKOV   11pt 1戦終了 167.67
DUHAMEL / BUNTIN            9pt 1戦終了 159.80
BRODEUR / MATTATALL    9pt 1戦終了 149.14
VISE / TRENT                      7pt 1戦終了 148.52
INOUE / BALDWIN         7pt 1戦終了 146.51

GPランキング・アイスダンス
DELOBEL / SCHOENFELDER 15pt 1戦終了 187.64
DAVIS / WHITE                   15pt 1戦終了 178.89
BELBIN / AGOSTO               13pt 1戦終了 186.53
CRONE / POIRIER                13pt 1戦終了 162.13
KERR / KERR                     11pt 1戦終了 180.20
PECHALAT / BOURZAT      11pt 1戦終了 159.06
SAMUELSON / BATES         9pt 1戦終了 175.66
GORSHKOVA / BUTIKOV        9pt 1戦終了 157.83
CARRON / JOST            7pt 1戦終了 166.92

2008年10月29日 (水)

[JGPシリーズ]女子SP、スパイラルシークエンスのレベル傾向・完全版

先日発表したスパイラルシークエンスのレベル傾向、2008年度完全版です。前回の表はイタリアとメキシコのデータを間違えてしまっていたので、今回は直しました。

2008 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4
FRA 38.2% 5.9% 41.2% 14.7%
ITA 12.0% 28.0% 36.0% 24.0%
MEX 14.7% 5.9% 32.4% 47.1%
CZE 24.2% 9.1% 33.3% 33.3%
ESP 8.3% 8.3% 27.8% 55.6%
BLR 15.2% 12.1% 21.2% 51.5%
RSA 11.5% 11.5% 26.9% 50.0%
GBR 3.2% 16.1% 51.6% 29.0%
TOTAL 16.3% 11.5% 33.7% 38.5%

後半になって前半よりだいぶレベル4がとれやすくなりました。グランプリ2戦目という選手が増えたのが理由のひとつかもしれません。それでもやはり、昨シーズンよりはやや全体に低いようです。逆にレベル1も減ってきました。
一方、シニアGPSが始まってみると、皆さんほぼ問題なくレベル4に対応してきているようです。こういうところはやはり、シニアのトップ選手ならではかもしれません。トップ3はばっちりと見応えのある6秒間のスパイラルをこなしてきましたからね。若い選手達は逆にスパイラルが不安定に見える傾向がありました。柔軟性だけでなく、エッジの確かさやバランス感覚もさらに要求されているといえます。

2008年10月25日 (土)

スケートアメリカ・女子シングル

スケートアメリカの女子関係のエントリーです。追記形式で結果を追加していきます。
大会の詳細ページはこちら

ショートプログラムは日本時間26日の午前11時8分から。にしてもこの8分というのがよくわかりませんね。滑走順はこちら。
第1グループ
1 Yan LIU
2 Annette DYTRT
3 Tugba KARADEMIR
4 Mira LEUNG
5 Rachael FLATT
6 Susanna POYKIO
第2グループ
7 Valentina MARCHEI
8 Mirai NAGASU
9 Kimmie MEISSNER
10 Yukari NAKANO
11 Miki ANDO
12 Yu-Na KIM

世界ランキングの関係から、メダル候補の一人であるフラット選手は前半グループでの滑走になります。マルケイ選手はヨーロッパで開催される国際大会で高いランキングポイントを獲得しています。
滑走グループですが、ジャッジの方はそれに影響されないように意識はしているのでしょうが、どうしても最初の方のグループでは点が低くなってしまう傾向はあります。相対評価だった旧採点ではあからさまに「あとのグループに高い点を取っておく」ということが行われ、同じグループでも後ろに有力選手がいる場合は点数を抑えられる傾向がありました。
新採点では完全な相対評価ではないのでそれが緩和されましたが、やはりPCSでは実績のある選手が出てくるまでは様子見の得点しか出ないところがどうしてもあります。そういう意味でほんの少しフラット選手は不利ですが、ショートプログラムだけのことですし本人の出来で十分覆すことはできるでしょう。

10/28追記
ショートプログラムの結果です。
1 Yu-Na KIM         69.50 39.06 + 30.44 - 0.00
2 Miki ANDO            57.80 30.28 + 28.52 - 1.00
3 Yukari NAKANO      57.46 29.30 + 28.16 - 0.00
4 Mirai NAGASU         56.42 30.50 + 25.92 - 0.00
5 Rachael FLATT         54.92 30.00 + 24.92 - 0.00
6 Kimmie MEISSNER  54.90 28.46 + 27.44 - 1.00
7 Annette DYTRT     48.32 25.64 + 22.68 - 0.00
8 Susanna POYKIO    47.82 24.50 + 23.32 - 0.00
9 Yan LIU                  46.96 25.84 + 21.12 - 0.00
10 Mira LEUNG        45.74 25.54 + 20.20 - 0.00
11 Tugba KARADEMIR 41.26 19.58 + 21.68 - 0.00

金選手がダントツの得点で首位に立ちました。今回は回転不足が非常にとられやすい大会で、金選手の大きなジャンプはインパクトが強くて不足をとられにくいというメリットが出たと思います。実際にコンビネーションのセカンドジャンプは45度くらいの不足でしたが、この程度の不足は女子のジャンプでは8割方そうですので、ほとんど減点の対象とみなされなかったようです。流れが速く大変エキサイティングなプログラムです。ミスをした2Aもバックスパイラルから直ちに跳ぶ難しい構成。
安藤選手はステップで転倒した以外はいい演技だったと思います。ジャンプのセカンドが回転不足なのも気になりますが、切れ味自体はいいので調整次第でしょう。
中野選手もジャンプ以外はとてもいい演技だったと思います。こちらも、じっくりと調整してあげていければいいのではないかと思います。
アメリカ勢はちょっと元気がありませんでした。フラット選手は技術も表現もいい感じでしたが、回転不足と不正エッジ判定が痛かった。けれども、まだまだ若い選手ですのでどんどん難しいことに挑戦していってほしいものです。長洲選手はものすごく緊張していたのがこちらにも伝わってきました。でも素晴らしいスピードの演技でした。マイズナー選手は、なかなかジャンプの不調を克服できませんね。けれどもきちんと最後まで気持ちを入れた演技をできるのは立派です。

続いてフリーの結果。
1 Yu-Na KIM      123.95 63.95 + 60.00 - 0.00
2 Yukari NAKANO   115.07 58.43 + 56.64 - 0.00
3 Miki ANDO        110.62 58.46 + 52.16 - 0.00
4 Rachael FLATT     100.81 50.65 + 50.16 - 0.00
5 Susanna POYKIO    94.32 48.24 + 46.08 - 0.00
6 Mira LEUNG      90.42 48.90 + 41.52 - 0.00
7 Mirai NAGASU         86.48 36.96 + 51.52 - 2.00
8 Yan LIU                  81.16 40.92 + 40.24 - 0.00
9 Kimmie MEISSNER  81.02 33.74 + 49.28 - 2.00
10 Tugba KARADEMIR 72.65 32.61 + 41.04 - 1.00
11 Annette DYTRT       68.51 28.75 + 43.76 - 4.00

フリーも金選手の圧勝。ループジャンプの失敗はありましたが、それ以外は盤石でした。個人的には、リムスキー・コルサコフのゴージャスなオーケストレーションを表現するには少し彼女は線が細すぎるのか、すっきりとしすぎているのか、と感じる部分もあります。けれども彼女なりの世界観はつくることができていたかと思います。
中野選手は滑り慣れればさらに洗練されていきそうなプログラムですが、とにかく見ていて楽しく、エンターテイニングな作品になっていると思います。スピンが1つ減った分、何を加えるのか。どこに力を入れてきたのか、それを最も明瞭に見せてくれたのが中野選手だったのではないかと思います。
逆に安藤選手は、スピンが一つ減って代わりに何かが加わったという印象を持てないプログラムだと感じました。もちろん、4回転を加えるという選択もアリだと私は思いますが、その場合3回転になったときこのくらいのトランジッションの点になってしまうことは覚悟せねばならないでしょう。ちょっとしたスケーティングのミスやスパイラルのミスも残念でしたが、プログラムに一つ世界観のようなものがあってほしい。その高い技術を、表現のためにこそ生かしてほしい。トップ選手として彼女に今一番足りないものはそこではないかと思います。
長洲選手は前半が非常に速い展開でエキサイティングだっただけに、後半のミスは残念でした。しかし、体の成長が落ち着き場数を踏めばシニアの大会でも伸び伸びと滑られるようになるのではないでしょうか。フラット選手はジャンプのポップがありましたが悪くはなかったと思います。シニアの最初の大会としてはがんばれたのではないでしょうか。ポイキオ選手、昨シーズンあまり名前を見なかったのですが、素敵な演技を見ることができてほっとしました。上体の動きなどは少し硬いのですが、細い絹糸が紡がれていくような滑らかなスケーティングは本当に魅力的です。

女子の最終結果です。
1 Yu-Na KIM         193.45 69.50 + 123.95
2 Yukari NAKANO      172.53 57.46 + 115.07
3 Miki ANDO            168.42 57.80 + 110.62
4 Rachael FLATT    155.73 54.92 + 100.81
5 Mirai NAGASU         142.90 56.42 + 86.48
6 Susanna POYKIO    142.14 47.82 + 94.32
7 Mira LEUNG            136.16 45.74 + 90.42
8 Kimmie MEISSNER  135.92 54.90 + 81.02
9 Yan LIU                  128.12 46.96 + 81.16
10 Annette DYTRT       116.83 48.32 + 68.51
11 Tugba KARADEMIR 113.91 41.26 + 72.65

GPランキングです。
Yu-Na KIM         15pt
Yukari NAKANO      13pt
Miki ANDO            11pt
Rachael FLATT       9pt
Mirai NAGASU       7pt
Susanna POYKIO       5pt
Mira LEUNG               4pt
Kimmie MEISSNER     3pt

2008年10月24日 (金)

スケートアメリカ・アイスダンス、ペアなど

スケートアメリカのシングル以外、全般の話題のエントリーです。追記形式で結果を追加していくつもりです。詳細ページはこちら。

最初の競技はもちろんアイスダンス、コンパルソリー。日本時間25日の朝7時5分からです。滑走順はこちら。
第1グループ
1 Jane SUMMERSETT / Todd GILLES
2 Ekaterina RUBLEVA / Ivan SHEFER
3 Allie HANN-MCCURDY / Michael CORENO
4 Katherine COPELY / Deividas STAGNIUNAS
第2グループ
5 Pernelle CARRON / Mathieu JOST
6 Emily SAMUELSON / Evan BATES
7 Sinead KERR / John KERR
8 Tanith BELBIN / Benjamin AGOSTO
9 Isabelle DELOBEL / Olivier SCHOENFELDER

続いて日本時間25日11時5分からはペアのショートプログラム。滑走順はこちら。
第1グループ
1 Caitlin YANKOWSKAS / John COUGHLIN
2 Meagan DUHAMEL / Craig BUNTIN
3 Adeline CANAC / Maximin COIA
4 Yue ZHANG / Lei WANG
第2グループ
5 Rena INOUE / John BALDWIN
6 Keauna McLAUGHLIN / Rockne BRUBAKER
7 Maria MUKHORTOVA / Maxim TRANKOV
8 Aliona SAVCHENKO / Robin SZOLKOWY

こちらはアメリカ勢は挑戦者になりますが、私自身ペアとアイスダンスは技術的なことはさっぱりなので、各チームがどんなプログラムを見せてくれるのか、気楽に期待したいと思います。

10/25追記
ペアショートプログラム、アイスダンスコンパルソリーダンスの結果です。

まずはペア
1 MUKHORTOVA / TRANKOV  66.32 37.40 + 28.92 - 0.00
2 SAVCHENKO / SZOLKOWY  64.08 34.16 + 29.92 - 0.00
3 McLAUGHLIN / BRUBAKER  57.02 30.54 + 27.48 - 1.00
4 DUHAMEL / BUNTIN       54.26 31.06 + 23.20 - 0.00
5 INOUE / BALDWIN             50.00 26.96 + 24.04 - 1.00
6 YANKOWSKAS / COUGHLIN  48.40 29.16 + 20.24 - 1.00
7 ZHANG / WANG         44.60 25.36 + 20.24 - 1.00
8 CANAC / COIA          44.00 25.16 + 19.84 - 1.00

ムホルトワ&トランコフ組が世界チャンピオンをおさえてトップに立ちました。この組はロシア伝統のスタイルをもっともよく受け継いだペアと言われていますが、今回は要素の出来が非常に良かったようですね。
井上&ボルドウィン組は要素の出来があまりよくなかったようです。まあシーズンは始まったばかりですし、ゆっくりと調整していってほしいですね。

続いてアイスダンスコンパルソリー。今回のお題はヴィーニーズワルツ(ウィンナワルツ)。
1 DELOBEL / SCHOENFELDER 38.49 19.50 + 18.99
2 BELBIN / AGOSTO         37.63 19.10 + 18.53
3 KERR / KERR               34.37 17.44 + 16.93
4 CARRON / JOST              32.26 16.74 + 15.52
5 SAMUELSON / BATES     31.81 16.24 + 15.57
6 COPELY / STAGNIUNAS        29.78 15.30 + 14.48
7 RUBLEVA / SHEFER          28.41 14.64 + 13.77
8 SUMMERSETT / GILLES       27.50 14.86 + 12.64
9 HANN-MCCURDY / CORENO 25.74 13.64 + 12.10

コンパルソリーはアメリカ勢よりもフランス勢に分がある競技。というか、全てのステップが決まっていますから得意だ苦手だといえない。練習すればしただけ、その年期が技術となり得点となる競技です。特にデロベル&シェーンフェルダー組は、現役選手の中ではコンパルソリーでどこかの組に負けるということが考えられないほどの技術を確立しています。逆にアメリカ勢はリフトやスピンなどの技が出てくるオリジナルダンスとフリーダンスでこの程度の点差は覆していける力があります。どうなってくるか、まだまだわかりませんよ。

フリー、オリジナルダンスの滑走順は、この順位の逆順となります。

10/28追記
アイスダンス、オリジナルダンスの結果です。
1 DELOBEL / SCHOENFELDER 58.26 28.60 + 29.66
2 KERR / KERR                     57.74 30.40 + 27.34
3 BELBIN / AGOSTO               57.47 29.00 + 28.47
4 SAMUELSON / BATES          55.01 29.80 + 25.21
5 CARRON / JOST              52.74 27.40 + 25.34
6 SUMMERSETT / GILLES     50.51 28.40 + 22.11
7 RUBLEVA / SHEFER        50.37 27.90 + 22.47
8 COPELY / STAGNIUNAS       48.38 25.50 + 22.88
9 HANN-MCCURDY / CORENO 45.44 26.00 + 19.44

優勝候補2組のTESが伸び切りませんでした。演技を見ていませんが、ミスがあったのかもしれませんね。そこに飛び込んできたのがカー姉弟組です。
ジュニアから上がってきたサミュエルソン&ベイツ組はやはりここにきて高いTESでカロン&ジョスト組を上回ってきました。

そしてペアのフリー。
1 SAVCHENKO / SZOLKOWY 116.69 55.81   60.88  0.00
2 McLAUGHLIN / BRUBAKER 115.67 59.99   55.68  0.00
3 DUHAMEL / BUNTIN           105.54 54.50   51.04  0.00
4 MUKHORTOVA / TRANKOV 101.35 46.91   57.44  3.00
5 INOUE / BALDWIN            96.51 49.99   47.52  1.00
6 YANKOWSKAS / COUGHLIN   93.30 50.18   43.12  0.00
7 CANAC / COIA               90.36 51.08   39.28  0.00
8 ZHANG / WANG              80.03 41.63   38.40  0.00

ムホルトワ&トランコフ組は最終滑走のプレッシャーか、ミスが多く出てしまいました。それでも高いPCSを獲得しているのがさすがです。若いマクマフリン&ブルベーカー組は高いTESを獲得していて、勢いを感じます。しかしやはり技術で世界観を表現する域に達しているサフチェンコ&ソルコヴィ組のPCSはずば抜けていますね。井上&ボルドウィン組は、若い組に押されてしまいましたが、今後ゆっくりと調子をあげていってほしいです。

そして最終日に行われたアイスダンスのフリーダンス。
1 BELBIN / AGOSTO               91.43 46.00 + 45.43 - 0.00
2 DELOBEL / SCHOENFELDER 90.89 44.90 + 46.99 - 1.00
3 SAMUELSON / BATES          88.84 47.40 + 41.44 - 0.00
4 KERR / KERR                     88.09 43.90 + 44.19 - 0.00
5 CARRON / JOST              81.92 42.60 + 39.32 - 0.00
6 RUBLEVA / SHEFER        80.25 43.20 + 37.05 - 0.00
7 SUMMERSETT / GILLES     78.61 43.70 + 35.91 - 1.00
8 COPELY / STAGNIUNAS      78.12 42.90 + 36.22 - 1.00
9 HANN-MCCURDY / CORENO 71.77 40.40 + 31.37 - 0.00

デロベル&シェーンフェルダー組はミスが出てフリーダンスは2位。点数は昨シーズンよりかなり低いという印象です。サミュエルソン&ベイツ組はTESで最高の得点を叩きだしてきました。ペアのマクマフリン&ブルベーカー組と同じような若さの勢いでしょうか。まだまだ序盤で上位選手が調子を上げていくまえとはいえ、大健闘と言えると思います。

ペアの最終結果です。
1 SAVCHENKO / SZOLKOWY  180.77 64.08 + 116.69
2 McLAUGHLIN / BRUBAKER  172.69 57.02 + 115.67
3 MUKHORTOVA / TRANKOV   167.67 66.32 + 101.35
4 DUHAMEL / BUNTIN            159.80 54.26 + 105.54
5 INOUE / BALDWIN          146.51 50.00 +   96.51
6 YANKOWSKAS / COUGHLIN 141.70 48.40 +   93.30
7 CANAC / COIA                   134.36 44.60 +   90.36
8 ZHANG / WANG                  124.63 44.60 +   80.03

アイスダンスの最終結果です。
1 DELOBEL / SCHOENFELDER 187.64 38.49 + 58.26 + 90.89
2 BELBIN / AGOSTO               186.53 37.63 + 57.47 + 91.43
3 KERR / KERR                     180.20 34.37 + 57.74 + 88.09
4 SAMUELSON / BATES          175.66 31.81 + 55.01 + 88.84
5 CARRON / JOST              166.92 32.26 + 52.74 + 81.92
6 RUBLEVA / SHEFER        159.03 28.41 + 50.37 + 80.25
7 SUMMERSETT / GILLES     156.62 27.50 + 50.51 + 78.61
8 COPELY / STAGNIUNAS      156.28 29.78 + 48.38 + 78.12
9 HANN-MCCURDY / CORENO 142.95 25.74 + 45.44 + 71.77

GPランキング・ペア
SAVCHENKO / SZOLKOWY  15pt
McLAUGHLIN / BRUBAKER  13pt
MUKHORTOVA / TRANKOV   11pt
DUHAMEL / BUNTIN            9pt
INOUE / BALDWIN          7pt
YANKOWSKAS / COUGHLIN  5pt

GPランキング・アイスダンス
1 DELOBEL / SCHOENFELDER 15pt
2 BELBIN / AGOSTO               13pt
3 KERR / KERR                     11pt
4 SAMUELSON / BATES         9pt
5 CARRON / JOST             7pt
6 RUBLEVA / SHEFER       5pt
7 SUMMERSETT / GILLES     4pt
8 COPELY / STAGNIUNAS     3pt

スケートアメリカ・男子シングル

スケートアメリカ男子関係のエントリーです。追記形式で試合結果を記していくつもりです。

こちらが大会の詳細ページ
ヴァン・デル・ペレン選手は棄権で、少し寂しい10人の大会となってしまいました。シュルタイス選手は回復して参加可能のようですが、次の試合もありますし、ムリだけはしないでほしいです。

SPの滑走順は世界ランキングの逆順になります。開始時間は日本時間25日午後1時5分、でいいのかな? サマータイムありますからね。
第1グループ
1 Ian MARTINEZ
2 Igor MACYPURA
3 Shawn SAWYER
4 Alexander USPENSKI
5 Adrian SCHULTHEISS
第2グループ   
6 Takahiko KOZUKA
7 Kevin REYNOLDS
8 Adam RIPPON
9 Evan LYSACEK
10 Johnny WEIR

最終グループの最後3人にアメリカ勢が並びました。会場は盛り上がりそうですね。

10/25追記
ショートプログラムの結果です。
1 Evan LYSACEK     81.30 44.10 + 38.20 - 1.00
2 Johnny WEIR            80.55 42.50 + 38.05 - 0.00
3 Takahiko KOZUKA    80.10 44.70 + 35.40 - 0.00
4 Kevin REYNOLDS       67.18 37.08 + 30.10 - 0.00
5 Adrian SCHULTHEISS 64.40 35.40 + 29.00 - 0.00
6 Shawn SAWYER        64.14 33.14 + 31.00 - 0.00
7 Alexander USPENSKI  59.63 30.58 + 29.05 - 0.00
8 Adam RIPPON          59.60 29.90 + 30.70 - 1.00
9 Igor MACYPURA      54.58 27.98 + 27.60 - 1.00
10 Ian MARTINEZ      50.68 25.28 + 26.40 - 1.00

タイムオーバーのディダクションがありながらもライサチェク選手がトップ。PCSも高く、タラソワコーチについたのが功を奏したようです。しかしウィアー選手との差はあってないようなものです。そしてこの2選手に本当に僅差につけた小塚選手! 素晴らしいTESが出ていますし、PCSもTR以外は7点台が出ました。昨シーズンの世界選手権以降、着実に評価を上げている印象です。
70点台がおらず60点台にレイノルズ選手、シュルタイス選手、ソーヤー選手と続きます。メダル争いは実質上の3人の色争いということになりそうです。レイノルズ選手もタラソワコーチの指導を受けたそうですが、PCSは昨年までよりはずいぶん高くなっているようです。ジャンプは素晴らしい選手ですので、ぜひ欠点を克服して伸びてほしいですね。リッポン選手はトリプルアクセルに挑戦し転倒したようですが、それだけでなく緊張していたのか全体に出来はいまひとつだったようです。フリーでは開き直った演技を見せてほしいです。シュルタイス選手、ソーヤー選手も個性的で素敵な選手。演技を見るのが楽しみです。

フリーの滑走順はショートの順位の逆順です。競技は日本時間26日の午後1時10分からの予定です。

10/28追記
日曜、月曜とテレビ放送を見ていたら更新する時間がなくなってしまいました。
フリーの結果は以下の通り。
1 Takahiko KOZUKA    146.08 75.88 + 71.20 - 1.00
2 Johnny WEIR            144.65 69.75 + 74.90 - 0.00
3 Evan LYSACEK     141.91 66.61 + 76.30 - 1.00
4 Kevin REYNOLDS       137.71 73.51 + 64.20 - 0.00
5 Shawn SAWYER        135.84 69.14 + 66.70 - 0.00
6 Alexander USPENSKI  118.18 61.58 + 57.60 - 1.00
7 Adam RIPPON         115.22 55.72 + 60.50 - 1.00
8 Igor MACYPURA     115.03 61.03 + 54.00 - 0.00
9 Adrian SCHULTHEISS 112.86 54.36 + 58.50 - 0.00
10 Ian MARTINEZ     104.50 51.80 + 52.70 - 0.00

小塚選手のフリー、技術面では抜群の出来だったようです。華やかさや技術を表現に生かしていくという部分ではアメリカの二人にはまだ及びませんが、正確なスピンやステップなどをこなすのはもちろん、難しいトランジッションで、技術的にはジャンプがもはや異次元のレイノルズ選手に次ぐ難度のプログラムを滑りきったと思います。本当に見事な優勝。おめでとうございます。
ウィアー選手は、技術的な安定感はスピンの数が減ったことで増した印象です。
ライサチェク選手は表現の面では非常に素晴らしかったと思うのですが、今回は取りこぼしが多かったようです。上位3人、4回転はみんな失敗していますから、TESが伸びなかった原因はライサチェク選手の技術的なクセにあります。こればかりはすぐによくなるというものではありません。せめてステップ、スピンをしっかりとできるように調整できるといいのですが、それにしてもスケートカナダまでは時間がないですね。まずは前向きに次戦に臨んでほしいところです。
レイノルズ選手は滑りやジャンプ以外の要素を改善して最難度のジャンプ構成にふさわしい得点へと近づきつつあります。まだまだトップ選手のPCSには及びませんが、とにかく、若い選手が自分の今の問題点を認識して良くしていっているということが非常に喜ばしいことです。これからが本当に楽しみです。

最終結果です。
1 Takahiko KOZUKA    226.18 80.10 + 146.08
2 Johnny WEIR            225.20 80.55 + 144.65
3 Evan LYSACEK          223.21 81.30 + 141.91
4 Kevin REYNOLDS      204.89 67.18 + 137.71
5 Shawn SAWYER        199.98 64.14 + 135.84
6 Alexander USPENSKI  177.81 59.63 + 118.18
7 Adrian SCHULTHEISS 177.26 64.40 + 112.86
8 Adam RIPPON         174.82 59.60 + 115.22
9 Igor MACYPURA     169.61 54.58 + 115.03
10 Ian MARTINEZ     155.18 50.68 + 104.50

GPランキングは次のとおり
Takahiko KOZUKA    15pt 1戦終了
Johnny WEIR            13pt 1戦終了
Evan LYSACEK          11pt 1戦終了
Kevin REYNOLDS     9pt 1戦終了
Shawn SAWYER       7pt 1戦終了
Alexander USPENSKI     5pt 1戦終了
Adrian SCHULTHEISS  4pt 1戦終了
Adam RIPPON        3pt 1戦終了

2008年10月20日 (月)

JGPイギリス大会inシェフィールド

さて、ジュニアグランプリシリーズもついに最終戦が終了。ファイナリストも決定しました。この試合でも日本代表は活躍してくれました。

まず男子の結果
1 Florent AMODIO      193.34 72.00 + 121.34
2 Keegan MESSING   188.21 64.70 + 123.51
3 Alexander JOHNSON 187.81 68.07 + 119.74
4 Artur GACHINSKI    175.79 60.19 + 115.60
5 Artem GRIGORIEV    169.75 57.27 + 112.48
6 Peter REITMAYER      160.02 54.12 + 105.90
7 Akio SASAKI           159.48 49.35 + 110.13
8 Andrei ROGOZINE     149.50 47.93 + 101.57

アモディオ選手がトリプルアクセルを武器に190点台の高得点で優勝。ファイナルを決めました。これまたトリプルアクセルが武器のメッシング選手がフリー1位で総合2位。チェコ大会で優勝のジョンソン選手が3位に入り、ファイナル進出。ガチンスキー選手はミスもあり、また上位3選手のような素晴らしい3-3がないためにちょっと苦戦してしまったようです。
佐々木選手はブロック大会後急遽のエントリーだったようですが、ショートではくずれたもののフリーではなかなかの演技をみせてくれたようです。映像を見ましたが、表彰台に乗ったチェコ大会よりもむしろいい演技にさえ見えました。彼はとにかく得意のルッツをショートで決めて、できるだけいいグループでフリーを演じ、スピードや表現力をアピールしていくことが重要だったと思います。けれども、順位はおいておいて内容としては素晴らしかったのではないでしょうか。

続いて女子
1 Kanako MURAKAMI    153.84 55.52 + 98.32
2 Yukiko FUJISAWA     149.28 50.82 + 98.46
3 Angela MAXWELL     147.46 51.25 + 96.21
4 Ksenia MAKAROVA    137.78 51.16 + 86.62
5 Alexandra NAJARRO  136.41 50.06 + 86.35
6 Mae Berenice MEITE 123.85 46.88 + 76.97
7 Sandy HOFFMANN  119.40 46.63 + 72.77
8 Tenile VICTORSEN  115.93 47.48 + 68.45

日本人がものすごい得点で1-2フィニッシュです。村上佳菜子選手は150点を超えてきました。私はてっきり2戦目は今井選手になるものと思っていたのですが、日程とリザーブメンバーの都合でしょうか、村上選手が出場することになり、結果オーライとなりました。彼女は本当にチャーミングな演技で人を惹きつけますね。藤澤選手はショートではフリップの回転不足とスパイラルのミスがあったもののフリーでしっかり取り戻してきました。フリーに強いというのは本当に頼もしい強みです。
マクスウェル選手も3-3を決めてショート、フリーともにまとめ、3位に入りました。この表彰台の3人がファイナルへの進出を決めました。

そして、ペア
1 MARTIUSHEVA / ROGONOV 151.10 54.72 + 96.38
2 IMAIKINA / NOVOSELOV  149.72 54.78 + 94.94
3 TAKAHASHI / TRAN      131.10 50.06 + 81.04
4 CASTELLI / SHNAPIR    128.39 48.99 + 79.40
5 LAWRENCE / SWIEGERS   127.14 47.48 + 79.66

高橋選手はジャンプの調子がかなり悪かったようですが、しっかりとペアらしい息のあった滑りを見せたことで3位をキープできました。ファイナル進出が決まり、本当によかったです。やっぱりペアはロシア勢が非常に強いですが、ファイナルでは伸び伸びとした演技を見せてほしいですね。

男女のファイナルのメンバーをおさらいしてみましょう。
Richard DORNBUSH メキシコ1位 南アフリカ1位 30pt 合計点 379.36
Michal BREZINA フランス1位 イタリア1位 30pt 合計点 375.20
Armin MAHBANOOZADEH スペイン1位 フランス2位 28pt 合計点 352.04
Alexander JOHNSON チェコ1位 イギリス3位 26pt 合計点 375.39
Florent AMODIO イギリス1位 フランス3位 26pt 合計点 365.03
Ivan BARIEV チェコ2位 南アフリカ2位 26pt 合計点 376.59
Denis TEN ベラルーシ1位 フランス4位 24pt 合計点 351.94
Elladj BALDE メキシコ2位 南アフリカ3位 24pt 合計点 347.05

アメリカが3人いますが他はいい具合にばらけています。ジャンプもスケーティングも兼ね備えたブジェジナ選手、トリプルアクセルはないものの演技力の評価の高いドーンブッシュ選手やジョンソン選手といったあたりがメダルを争いそうです。
しかし実はブジェジナ選手は負傷してシニアの大会を棄権しています。今年はファイナルまで時間がありますが、それまでに回復するか、心配です。
というわけで、補欠の3選手も一応おさらい。

Artur GACHINSKI スペイン2位 イギリス4位 22pt 合計点 348.67
Keegan MESSING イギリス2位 チェコ4位 22pt 合計点 348.57
Gongming CHENG メキシコ3位 ベラルーシ3位 22pt 合計点 339.09

日本人選手がファイナルに残れなかったのは残念ですが、選手達は小さなチャンスに対しベストを尽くしていたと思います。今回は状況がよくなかったとしかいいようがありません。

続いて女子はこちらのメンバーです。
Kristine MUSADEMBA フランス1位 スペイン1位 30pt 合計点 270.66
Yukiko FUJISAWA チェコ1位 イギリス2位 28pt 合計点 297.53
Alexe GILLES 南アフリカ1位 メキシコ2位 28pt 合計点 270.57
Kanako MURAKAMI イギリス1位 スペイン3位 26pt 合計点 280.71
Amanda DOBBS メキシコ1位 南アフリカ3位 26pt 合計点 268.08
Becky BERESWILL フランス2位 スペイン2位 26pt 合計点 262.25
Angela MAXWELL チェコ2位 イギリス3位 24pt 合計点 284.05
Diane SZMIETT 南アフリカ2位 フランス3位 24pt 合計点 258.04

なんとアメリカが5選手、日本が2選手、かろうじてカナダのシュミット選手が3カ国目に滑り込んだ格好です。アメリカジュニアの層は本当に恐ろしい。
しかしその中で合計得点の高さは日本人が際立っています。マクスウェル選手がいい勝負をしていますが、直接対決で藤澤選手に勝てていないことを考えれば、優勝候補を日本の2選手といっても言い過ぎではないくらいだと思います。しかし、二人とも非常に若い選手ですから何が起こるかはまったくわかりません。全日本ジュニアもありますが、実際どんな結果になるかはふたを開けてみないとわからないところがあります。村上選手の演技力はアメリカ勢に負けてはいないと思いますが、藤澤選手はまだまだ発展途上。失敗を恐れずとにかく最後まで強い気持ちで演技をしてほしいものです。
女子も補欠選手をあげておきます。

Stefania BERTON チェコ3位 フランス4位 20pt 合計点 249.71
Sarah HECKEN イタリア3位 南アフリカ5位 18pt 合計点 245.79
Shoko ISHIKAWA チェコ4位 南アフリカ4位 18pt 合計点 261.96

こんなところにヨーロッパ勢がいました。ヨーロッパが弱いと言うよりは、アメリカが強すぎるといった方がいいですね。石川翔子選手、この順ではファイナルはまず回ってこないと思いますが得点は高いので組み合わせが惜しいですね。全日本ジュニアではぜひいい演技を見せてほしいです。

さて、来週からはいよいよシニアのGPSが始まります。
注目はなんといっても女子!
金VS中野VS安藤VS長洲VSフラットVSマイズナーという豪華対戦!
誰がメダリストになってもおかしくない、なれなくてもおかしくない好カードです。シニア継続の選手の中では実績で金選手が少し抜けているかと感じますが、直接対決のない伸び盛りのジュニア出身選手がいますからどうなるかわかりません。ジュニア出身は通常PCSなどで苦戦するのですが、長洲選手は全米女王、場所がアメリカとなりますとほとんどそういったディスアドバンテージは考えられないように思います。
日本勢の2選手は飛び道具で勝負することになるのでしょうか。リスクの高い勝負になりますから、リカバーの方法をきっちり考えておく必要があるでしょうね。マイズナー選手も、キャラハンコーチの元でどれだけ持ち味のジャンプに磨きをかけているか、楽しみです。

男子は初戦から世界選手権銅メダルのウィアー選手、全米王者ライサチェク選手の対決です。ライサチェク選手はタラソワコーチのもとでどのようなプログラムを作ってきたかが楽しみです。銅メダル争いでは、ヴァン・デル・ペレン選手、シュルタイス選手の負傷がどうなっているか気になりますが、ジュニアチャンピオンのリッポン選手、4回転のレイノルズ選手(トリプルアクセル以来10年ごとに新しいジャンプが成功する法則に基づくと、今年新しい4回転を誰かが成功させるかもしれない!私は彼が一番の候補ではないかと思っています)、そしてなんといっても日本の小塚選手がいます。
彼は北米ではまだいい成績を残せていません。ロシアやスウェーデン、そしてもちろん日本でも、いい滑りを見せているのですが、北米ではそのよさが十分認識されていないように思います。ジャンプを決めれば必ず上位にいける選手です。ぜひここでメダルをとって、チャン選手にひけをとらないスケーティングの持ち主であることをアピールしてほしいです。もちろん3年前の高橋選手のように、優勝を狙ったって構わないと思いますよ!

ペアは世界チャンピオンのサフチェンコ&ソルコヴィ組が登場。地元アメリカは若手のマクマフリン&ブルベーカー組、ベテランの井上&ボルドウィン組で迎え撃ちます。ロシアからは川口選手達の国内最大のライバルであるムホルトワ&トランコフ組が登場。井上選手達はちょっと差をつけられているかもしれませんが、メダル争いはこの辺りになってくると思います。
アイスダンスは世界チャンピオンのデロベル&シェーンフェルダー組とアメリカのエースベルビン&アゴスト組の対決です。もちろんイギリスのカー姉弟組、ジュニアチャンピオンのサミュエルソン&ベイツ組も注目です。

いやいや、本当に毎週末が忙しくなりますね!
いよいよこの季節がきたという感じです。

2008年10月17日 (金)

ステファン・ランビエール選手、引退発表

シーズンの本格的な始動を前にして、本当に残念なニュースです。

中野選手は「自分が努力しているとは、もう言わない。自分が努力すれば同じだけ周りの選手も努力しているから」と述べていましたが、努力しようにもできない体であるとき、選手達はどんなにか辛いことだろう、と思います。世界で勝つということを本当に知っている選手は、どれだけプッシュすれば世界のレベルについていけるかもまた知っているでしょう。ランビエール選手は、自分の体はもはやそのプッシュにはついていけない、と判断するしかなかったのでしょうね。悲しいことですが。
彼はショーで人に喜んでもらうことでも喜びを感じられるスケーターですから、今後もスケートに関わっていってもらえると思います。だからこそ、勝ち目がないと認めるや潔く競技から身を引くことができたのでしょう。
とはいえ、スケートをお客さんに見せることならどこでもできるけれど、勝つことだけは競技でしかできないわけです。満身創痍でも4回転に挑み、世界に挑んできたランビエール選手も、本当に「勝ちたい」選手だったと思います。それができそうにないと認めるのに、どれほどの葛藤があったことでしょう。

とにかく今は体を休めて、思いのままにスケートを楽しめる体を取り戻してほしいです。

JGP南アフリカ大会他いろいろ

ちょっと体調を崩している内に怒濤のように1週間がすぎてしまいました。
こうも遅くなってしまうと結果をいちいちアップするのも無意味っぽいですが、一応。

まずは南アフリカ大会男子の結果
1 Richard DORNBUSH  192.66 68.73 + 123.93
2 Ivan BARIEV          189.12 60.08 + 129.04
3 Elladj BALDE            184.89 61.41 + 123.48
4 Daisuke MURAKAMI    168.06 61.81 + 106.25
5 Nikita MIKHAILOV    156.08 52.50 + 103.58
6 Andrew GONZALES    154.86 51.76 + 103.10
7 Alexander MAJOROV  150.19 53.77 + 96.42
8 Javier RAYA          144.24 44.82 + 99.42

村上選手はジャンプがいくつか決まらず4位。ジュニアの得点としては決して低い点ではないのですが、全体に得点の高い大会でした。トップスリーが180点台以上という試合はなかなかありませんよ。
いろいろと村上選手は残念なシーズンの始まりになってしまいましたが、とにかく今年の目標はシニアの全日本に焦点をしぼって、全日本ジュニアの表彰台を目指してほしいです。世界ジュニアには出られなくても、今年もインターナショナルチャレンジなどの大会がありますから、きっとそのチャンスに結びつくはずです。

続いて女子
1 Alexe GILLES     134.11 46.75 + 87.36
2 Diane SZMIETT   131.46 48.93 + 82.53
3 Amanda DOBBS   128.64 40.60 + 88.04
4 Shoko ISHIKAWA   128.42 53.52 + 74.90
5 Sarah HECKEN   127.14 44.06 + 83.08
6 Sonia LAFUENTE    124.95 43.51 + 81.44
7 Miriam ZIEGLER   124.18 44.85 + 79.33
8 Isabel DRESCHER   122.93 43.08 + 79.85

10 Rumi SUIZU      118.85 41.15 + 77.70

女子も残念ながら日本勢はメダルを逃してしまいました。石川選手はショートで素晴らしい得点を叩きだしたのですが、それがプレッシャーになってしまい、緊張が体力を削ってしまったのかもしれません。フリーは崩れてしまいました。水津選手はショートで崩れ、フリーでも十分な演技ができず10位に終わってしまいました。
両選手とも、アメリカ勢との違いはフリーで上げてくる力です。神宮は混雑するリンクなので、どうしても通し練習などの量が環境のいいアメリカとは違ってくるのかもしれません。うまく中京大学のリンクなどを利用しながら計画的な練習ができればいいんですけれどね。

さて、ジュニアは日本勢のファイナリストが決まらず、少し残念な結果ですが、シニアでは日本勢が大活躍しました。
フィンランディアトロフィーで無良選手、鈴木明子選手のアベック優勝!
YouTubeにHanaxxxxxさんがホームビデオの撮影を非常にたくさんあげてくださっていますので、この大会の様子を詳しく知ることができます。無良選手のショートプログラムは本当に素晴らしい、流れのある作品です。情熱や叙情性などで魅せる演技ではありませんが、とにかくスピード感があります。私は特にサーペンタインステップのパートが気に入っています。振り付けた阿部先生をブロック大会で見かけた(というか試合後のロビーではほとんどいつでも見つけることができた)のですが、結局声をかけることはできませんでした…リアルでは小心者で…
ヴォロノフ選手はショートがいまひとつ、ヴァン・デル・ペレン選手は手術のあとが思わしくないのかフリーを棄権してしまったのが残念でしたが、それにしても無良選手は本当にすばらしいシニアデビューでした。
女子の鈴木選手はショート、フリーともにほぼベストに近い演技を披露することができたようです。いくつか回転不足のジャンプがありますが、片足で着氷はしていますし、とにかくこの構成を滑り慣れていけばコンスタントに160点以上を出せる水準に難なく達するでしょう。スケーティング、ジャンプ、表現力と、バランスの良いところを出すことができました。マイヤー選手やレピスト選手、ゲデヴァニシヴィリ選手といったそれぞれに持ち味と定評のある選手に総合で勝てたのは本当に価値のあることです。NHK杯もこの調子でいってほしいですね!

ブロック大会は東京で波乱があったようですね。村主選手が優勝、中野選手は調子がよくなく、3位になってしまったようです。村主選手はフリーを作り始めたのが遅めだったのを考えれば、今の時点ではそうとう良かったのではないでしょうか。失敗したジャンプもかなりあり、TESは低いですが、三連続ジャンプやサルコウジャンプなど、苦手、課題としていたジャンプを決めてきていますから、基礎的な技術はかなり向上していると見ていいと思います。あとは滑り込み次第でしょうか。中野選手もまだまだこれからでしょう。
武田選手は3-3に挑戦するなど、ブロック大会からアグレッシブなところを見せてくれたようです。これがシーズンの中盤、後半へと繋がっていけばいいですね!
私はといえば、羽生選手のショートからのトリプルアクセルの挑戦を見て大興奮しておりました。6分間練習では決めてましたよ。プログラムはまだ少し未完成なところも見られましたが、本当に末恐ろしい選手だと思いました。動きはすごくシャープでそれこそロシアの選手のようですが、仕草自体はやっぱり年相応な感じでした。女子の鈴木真梨選手、及川選手も素敵でした。シニアは、どうしても層の厚さでジュニアに劣るのですが、演技の洗練度自体はやはりお兄さん、お姉さん。最下位の選手までも、魅せることへの意識がジュニアとは違う!と感じました。

さて今週の大会はもう始まってるというか終わっているものもあるのですが、JGPは最終戦、イギリス大会「ジョン・カリー・メモリアル」。詳細ページはこちら。日本勢は藤澤選手、村上佳菜子選手に、佐々木選手、そしてペアの高橋&トラン組。
今のところ女子はショートで1,4とファイナル圏内。5人が50点台ですから、熾烈でハイレベルな争いです。佐々木選手はショートで出遅れてしまいました。しかし諦めずに滑ってほしいです。ジュニアの大会というのは本当に何が起こるかわからない。ブロック大会の直後で疲れがあるとは思いますが、次に繋がる演技をがんばってほしいところ。女子の2選手も、ファイナルを意識しすぎず、今の自分の演技を丁寧に演じてほしいです。

シニアではカール・シェーファー・メモリアルで織田選手が優勝。4回転にも果敢に挑戦してきたようです。これで本当の意味で日本男子が面白くなってきた、と思います。小塚選手も、無良選手も、南里選手も、そして織田選手も新しい一面を見せてきました。高橋選手だって、うかうかしてはいられないでしょう。

2008年10月 6日 (月)

JGPベラルーシ大会inゴメル

さてさて、JGPも第6戦と、しだいに佳境にさしかかってまいりました。潤沢な自国枠をしっかりとより多くのファイナリスト輩出のために使ってきたアメリカ勢、とにかく一人でも多くの選手を出してファイナリストは最低限の選手にかけた日本勢と、ここベラルーシで互いに誤算が出たような気がします。
日本勢は「うれしい誤算」ではありますが…

まずは男子の結果から
1 Denis TEN            188.07 68.36 + 119.71
2 Chao YANG          183.47 59.88 + 123.59
3 Gongming CHENG   179.56 61.11 + 118.45
4 Stanislav KOVALEV    170.48 63.17 + 107.31
5 Curran OI               166.06 53.02 + 113.04
6 Alexander NIKOLAEV 163.12 57.97 + 105.15
7 Yukihiro YOSHIDA   162.51 53.71 + 108.80
8 Austin KANALLAKAN  153.53 56.12 + 97.41

得点を見ると非常にハイレベルな争いとなりました。見たところ、これまでの優勝者のような圧倒的なPCSは出ていませんが、全体に高くなっています。従来はPCSで突出していたアメリカ勢は、東欧勢、アジア勢の従来より高めの(かといってバカ高い!というほどでもない)PCSに埋もれてしまった格好に見えます。もちろん、それだけではないのでしょうが…。
とりあえず、優勝したデニス・テン選手は一戦目が4位でしたから、これでファイナルの目が出てきました。
吉田選手はパーソナルベストを大幅に更新しました。順位こそ7位と羽生選手よりも低くなってしまいましたが、これは周囲のレベルが高かったので仕方がないことです。ショートはコンビネーションの失敗、フリーはフリップのパンクがありましたが、スピン、ステップではきっちりレベルをとっていますし、とにかくフリーのエレメント内容がよくまとまっています。ジャンプの難度こそ男子としては決して高くはありませんが、それをしっかりと滑りきっている印象です。今週末のブロックには間に合わないかもしれませんが、全日本に向けてしっかり準備して欲しいところです。

続いて女子
1 Haruka IMAI        145.00 47.60 + 97.40
2 Oksana GOZEVA    142.24 51.84 + 90.40
3 Kana MURAMOTO  124.50 50.42 + 74.08
4 Evgenia TARASOVA 118.09 37.63 + 80.46
5 Brittney RIZO       117.29 42.91 + 74.38
6 Zhenni RUAN        115.08 42.88 + 72.20
7 Johanna ALLIK     112.58 35.16 + 77.42
8 Isabelle OLSSON    108.50 33.54 + 74.96

今井選手が堂々の得点で優勝。村元哉中選手もすばらしい銅メダル。対照的にアメリカ勢はブランハギ選手がまさかの9位。リゾ選手も5位ではファイナルは難しいでしょう。
ロシア勢ががんばったのはベラルーシですから準ホームアドバンテージがあったのでしょうが、日本勢は本当に会心の成績だったと思います。
今井選手のフリーのジャンプ構成はシニアでも通用する5種6トリプル。ループと2A+3Tの加点がすばらしいです。最後のダブルアクセルをトリプルトウかサルコウにできれば7トリプル構成にできますが、今のものも相当の高難度なので、まずは今の構成をしっかりと滑りながら、「!」判定を受けてしまったルッツの修正を頑張ってもいいかもしれません。
哉中選手はショートはみごとでしたが、フリーは後半ちょっとバテてしまったかもしれませんね。けれどもスピンやステップで加点がもらえています。最初のフリップは冒険という面もあり失敗はやむを得ませんが、とりあえず後半のジャンプをがんばってほしいです。

うれしいことにこれで日本勢の表彰台は5人となりました。しかし、これから2戦目に進めるのは4人だけなうえ、次の南アフリカにエントリーが決まっているのはメダリストの中では水津選手だけ、もう一人は石川翔子選手という布陣になっています。今からエントリー変更は難しいですから、イギリス大会を藤澤選手と今井選手という布陣で戦い、村上佳菜子選手、村元哉中選手は、好成績ながら涙をのむことになってしまいます。
しかし女子に関しては、2戦目に進めるのを4人と限った時点でこうなってしまうリスクはありました。1戦目にたくさん出場させて、2戦目の枠を激しく争わせる、というのは、とにかく人材豊富な女子ジュニアをどう育てるかという連盟の方針としては、十分理解できるものです。
男子に関しては、もう本当に悔しい大失敗だと思います。

もう一つ嬉しいニュース。
イタリアのメラーノで開催されたシニア大会「メラーノ・カップ」で南里康晴選手が優勝。振付師カメレンゴさんの地元で見事な月光ソナタを披露できたようです。フリーは少し後半疲労が見えたようですが、この優勝を自信に変えて、スケートカナダでは堂々としたフリーを演じてほしいものです。
この大会の優勝候補だったシュルタイス選手は怪我のため欠場。グランプリシリーズの出場も危うくなってしまいました。せっかく鳴り物入りでシニアに本格参戦というシーズンに、なんとも残念ですが、とにかく一日も早い回復を祈っております。

さて、今週末は南アフリカ大会。日本からはようやく村上大介選手、女子は2戦目の水津選手、石川翔子選手が登場。
男子はメキシコ大会で対戦する予定だったドーンブッシュ選手やバルデ選手、それにチェコ大会2位のバリエフ選手といった面々がライバル。ジャンプが確実に決まれば村上選手は十分に戦えると思いますが、高難度の構成であるためリスクも高い。まずは順位を気にせず伸び伸び戦ってほしいところです。
女子はアメリカのドブス選手、ギルス選手に、ドイツのヘッケン選手とこちらも強豪揃い。水津選手も全力を尽くさなければこのメンバーでファイナルを確定させるのは難しいでしょう。とにかく、守りにはいることなくベストを尽くしてくれればいいなと思います。石川選手もジャンプの調子が上がっていれば十分チャンスはあります。1戦目の反省を生かして落ち着いて演じてほしいです。

国内のブロック大会も今週末は4カ所で一挙開催。私も最寄りのブロックの大会に1日は足を運んでみようかな…などと思っています。

10/9追記
南アフリカ大会の詳細ページです。男子はメキシコ大会よりさらに参加者が少ないですね…。四大陸地域の大会だと、ヨーロッパの小国の選手などは敬遠するのでしょう。なかなか規模の大きな国際大会が開けないのもうなずけます。
そんななか、最初の内は豪華な景品で有力選手を呼んだ大会だったにせよ、NHK杯のような30年の歴史のある大会というのは本当に大変な努力の中で継続されてきたのではないかと思います。何かスペシャル番組のようなもので過去の名演技を美しい映像で見られればありがたいのですが、そういう企画はなしですかね、NHKさん?

なお、今週はシニアのフィンランディアトロフィーも開催されています。日本からは無良選手、鈴木明子選手が参戦しています。
女性陣はスケーティングの美しいフィンランド勢がずらり。日本人選手としては本当に優れたスケーティングを持っている鈴木選手ですが、この中で個性を出していくには、ジャンプと熱い表現力をアピールしていかなければならないと思います。また、ジャンプを決めても、安定感のある優勝候補のマイヤー選手に勝つのは相当難しいでしょう。けれども、とにかく鈴木選手らしさを国際舞台で存分にアピールしてほしいものです。
男子はヴォロノフ選手とルータイ選手のロシア勢、怪我明けなので読めませんが世界選手権では素晴らしいフリーを見せたヴァン・デル・ペレン選手など、これまた有力な選手達が出場しています。無良選手は、国内ではシニア大会に慣れていますが、とにかく思い切った演技をして国際シニアレベルというものを体感してほしいと思います。以前からジュニア離れした存在感は持っていましたが、シニアに上がればそういった美点は持っているのが当たり前になっていきます。ジャッジの藤森さんは「とにかくクリーンに滑りきることがシニア1年目の課題」とおっしゃっています。クリーンな演技を見せていくことでPCSが上がっていく部分もありますから、これは大切なことでしょう。どんな評価が下されるかはわかりませんが、まずはシニアでいかに戦っていくべきかということを学ぶ場になればいいのではと感じます。

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