中国杯・女子シングル
中国杯、女子シングルのエントリーです。
結果詳細ページはこちら。
6日の日本時間8時45分から、女子シングルのショートプログラムです。
滑走順はこちら。
第1グループ
1 Yueren WANG
2 Yan LIU
3 Katrina HACKER
4 Binshu XU
5 Alena LEONOVA
6 Mira LEUNG
第2グループ
7 Susanna POYKIO
8 Ashley WAGNER
9 Laura LEPISTO
10 Miki ANDO
11 Sarah MEIER
12 Yu-Na KIM
優勝候補はやはりスケートアメリカでダントツの勝利を飾った金選手。メダル争いは、マイヤー選手、安藤選手といった20代のベテランと、レピスト選手、ワグナー選手といった若手の戦いになりますね。男子では若手が大活躍ですが、女子は比較的ベテランが強い印象があります。安藤選手はスケートアメリカで出てきた課題をどの程度修正できているか。コンディションをどの程度維持できているかが問題です。レピスト選手、マイヤー選手も、フィンランディアトロフィーでいろいろと出てきた課題を時間をかけて修正してきているでしょうから、強敵になるでしょう。ワグナー選手も、今年は少しイメージを一新しているようですから楽しみです。
11/8追記
ショートプログラムの結果です。
1 Yu-Na KIM 63.64 34.48 + 29.16 - 0.00
2 Miki ANDO 59.30 32.26 + 27.04 - 0.00
3 Laura LEPISTO 58.60 33.60 + 25.00 - 0.00
4 Ashley WAGNER 55.40 32.40 + 24.00 - 1.00
5 Katrina HACKER 50.80 30.00 + 20.80 - 0.00
6 Susanna POYKIO 50.00 27.40 + 22.60 - 0.00
7 Sarah MEIER 48.10 23.70 + 25.40 - 1.00
8 Alena LEONOVA 44.04 25.08 + 19.96 - 1.00
9 Yan LIU 42.06 24.66 + 18.40 - 1.00
10 Mira LEUNG 40.76 21.20 + 19.56 - 0.00
11 Binshu XU 37.02 19.46 + 18.56 - 1.00
12 Yueren WANG 34.66 18.90 + 16.76 - 1.00
実はうっかり録画に失敗し、安藤選手と金選手の演技を報道ステーションで1回見ることしかできていません。いい演技ができたらしいレピスト選手、国際大会初戦のワグナー選手の演技も見たかったのですが…。
判定のこと、話題にもなっていますが、ネットの動画ではエッジの具合を確認するのは困難だし、もどかしい…まあ幸いにも(?)いつものような放送ならフリーでジャンプのリプレイはされると思いますので、そこで確認したいと思います。
日頃の金選手のフリップに関しては、入りのターンはちょっと違いますが、ジュベール選手やライサチェク選手のようなタイプの踏み切りになりますね。強く左足で踏み込み右トウは真後ろに軽くつくように跳ぶ。膝はルッツと違いアウトに倒さず膝下をしっかり立てているつもりでも、足首が安定する方向(アウトサイド)に傾いてしまいがちです。正確なフリップの上手な選手は右足を振り下ろすとき右半身全体を回転させてつくので、トウをついた瞬間に左足から力が抜け右足に体重移動がおきます。こういう跳び方をする選手は逆に言えばトウを真後ろにつくことが難しく、正確なルッツが苦手になるようです。
かなり前「女子選手のエッジが正確でないと言われるけれど、男子はどうなんですか」という質問を他所で受けた際、自分でもよくわからなかったのですが興味を持っていろいろ映像を見てみたことがありました。ルッツを完璧なアウトで跳んでいる選手は確かに非常に多かったのですが、フリップのエッジが完璧なインという選手が驚くほど少なかったのにちょっとびっくりしました。案の定、男子は昨シーズンから非常にフリップの不正エッジが多くとられるようになっていたのですが…。
私は素人ですので、ジャッジやコーラーがどういう点を重視するのかについてとやかくいう資格はないのですが、従来は一部の本当にひどいケースでない限り、フリップのエッジというのはあまり問題視されていなかった傾向にあったかもしれません。スリーターンよりカウンターターンの方が難しいので、カウンターターンの技術により目を奪われてしまうような感じでしょうか。しかし、1つの要素はしょせん1つの要素に過ぎません。基礎点でその難度は保証されているのですから、フリップはフリップで厳しく見るべきなのでしょう。その判定が致命傷になってしまうようであれば、言い方は悪いですがトップスケーターとしては総合力に欠けるということです。
金選手はe判定を受けても総合では高い評価を受けているのですから、前向きにこの試合を戦ってほしいところ。
リップで大変な思いをしているマイヤー選手、リップを克服した安藤選手も、一生懸命工夫し、失敗しながら高いレベルで戦っています。
11/10追記
フリーの結果です。
1 Yu-Na KIM 128.11 66.43 + 61.68 - 0.00
2 Miki ANDO 111.58 55.18 + 56.40 - 0.00
3 Laura LEPISTO 100.82 48.82 + 52.00 - 0.00
4 Ashley WAGNER 100.19 50.11 + 50.08 - 0.00
5 Susanna POYKIO 98.03 49.23 + 48.80 - 0.00
6 Sarah MEIER 94.21 45.01 + 49.20 - 0.00
7 Alena LEONOVA 93.23 51.43 + 42.80 - 1.00
8 Katrina HACKER 84.15 41.07 + 44.08 - 1.00
9 Binshu XU 79.57 42.13 + 37.44 - 0.00
10 Yan LIU 76.01 36.25 + 39.76 - 0.00
11 Mira LEUNG 73.29 35.13 + 38.16 - 0.00
12 Yueren WANG 61.02 28.42 + 33.60 - 1.00
優勝の金選手はミスはあったものの、スケートアメリカよりはスタミナが保ったという印象です。
安藤選手は、やはりダウングレードをとられてしまったものの、短時間で確実に入れられるものを入れてきました。笑顔です。安直だと思う方もいるかもしれませんが、表情に「余裕」があるのは大切なことです。必ずしも「笑顔」である必要はないと思いますが、演じる「余裕」があるということは観客に多大な安心感を与えます。
たとえば中野選手の笑顔は、曲想というより中野選手の内面の強さ、冷静さを強く印象づけます。それは見る側の心も落ち着かせるのです。また荒川静香さんは笑顔を「作らない」ことをポリシーとするスケーターですが、常に泰然自若としているため、とてもエレガントに見えます。ある番組で、ミスユニバース日本代表の指導者の方が「エレガンスとは心の余裕。一緒にいる人に、くつろいだ心地よい気分になってもらうためには、自分自身がリラックスしていなければならない。それがエレガンスなのだ」と説明していました。
安藤選手が2年前指摘された「彼女は自分が美しいことを信じていない」というのも、要するに同じことの重要性を示唆しているのだと思います。余裕を態度に示すことは、観客への「思いやり」ゆえにエレガントとされ高く評価されます。トップ選手に求められるのはテクニックばかりではない。いうほど簡単なことではないと思いますが、安藤選手がそういう部分においても、大人の女性として成長していくことを期待したいと思います。
あとはワグナー選手の「スパルタクス」が非常に印象に残りました。彼女のりりしさは古代の戦女神のようで、野趣と優美さが渾然一体になった表現は非常に独特でした。こういう表現は女子シングルにはあまりなくて、素晴らしく個性的ですよね。がんばってほしい選手です。
女子最終結果です。
1 Yu-Na KIM 191.75 63.64 + 128.11
2 Miki ANDO 170.88 59.30 + 111.58
3 Laura LEPISTO 159.42 58.60 + 100.82
4 Ashley WAGNER 155.59 55.40 + 100.19
5 Susanna POYKIO 148.03 50.00 + 98.03
6 Sarah MEIER 142.31 48.10 + 94.21
7 Alena LEONOVA 137.27 44.04 + 93.23
8 Katrina HACKER 134.95 50.80 + 84.15
9 Yan LIU 118.07 42.06 + 76.01
10 Binshu XU 116.59 37.02 + 79.57
11 Mira LEUNG 114.05 40.76 + 73.29
12 Yueren WANG 95.68 34.66 + 61.02
GPランキングです
Yu-Na KIM 30pt 2戦終了 最高位1位
Miki ANDO 24pt 2戦終了 最高位2位
Joannie ROCHETTE 15pt 1戦終了 188.89
Yukari NAKANO 13pt 1戦終了 172.53
Fumie SUGURI 13pt 1戦終了 163.86
Susanna POYKIO 12pt 2戦終了 最高位5位
Laura LEPISTO 11pt 1戦終了 159.42
Alissa CZISNY 11pt 1戦終了 157.92
Rachael FLATT 9pt 1戦終了 155.73


お久しぶりです。
中国杯でキム・ヨナ選手の3Fにe判定が出たことに衝撃が走りました。
エッジが極端にアウトにはなってないので、判定を受けるとしてもせいぜい!に留まり加点もつくだろうと思っていたので
「え?!嘘でしょう???」という感じです。
映像を見るにこれまでの踏み切りと変わらず、ややフラット気味に踏み切っているように思いましたが
そのフラットな踏み切りがどうも問題視されたようだ、との一部報道があったようです。
フリー演技やファイナルまで様子を見る必要があるかもしれませんが
今後は「フリップはしっかりインサイドエッジで、ルッツはアウトエッジで踏み切るように。
それ以外の踏み切りになれば何らかの判定をつける」という方向性に変わるのでしょうか?
今回の判定でキム・ヨナ選手もエッジ修正を迫られそうですね。
投稿: megumi | 2008年11月 7日 (金) 08時44分
megumiさん、こんにちは。お返事が遅くなりました。
エッジの判定については、まあ憶測に過ぎませんが、
・多くの選手が矯正に取り組んできた結果、これまでは見逃されていたレベルのものが目立ってきた
・たまたまコーラーの方がフリップの不正エッジに厳しいタイプだった
といったあたりが考えられそうです。
どんなコーラーが判定してもとがめられないレベルのジャンプが跳べるに越したことはありませんね。
本当に大切な試合でいきなり不正エッジをとられてしまうより、ここで自分のジャンプでもとられる可能性があると自覚しておくことはかえってよかったかもしれませんよ。
投稿: なっつ | 2008年11月 8日 (土) 14時40分