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2008年12月

2008年12月30日 (火)

GPシリーズ、スケートアメリカ男子FSのPCS分析

前回のショートに引き続き、フリーの分析です。比較できるデータが出てくると、もうすこしいろいろな見方ができるようになってくる気がします。

スケートアメリカ・男子シングルフリースケーティング

★PCS全項目全選手平均
公式スコア    6.37
全ジャッジ平均  6.39
(抽選の結果最も影響を受けた選手:8位 -0.16 スコアでは-1.60)

☆項目別全選手平均
項目            SS      TR    PE      CH      IN
公式スコア    6.50   6.15   6.42   6.43   6.34
全ジャッジ平均  6.51   6.18   6.44   6.44   6.39

・SP同様、INで特に平均と公式スコアの差が出ています。しかし、SPと比較すると他の項目は得点が高くなっているのにINのみ点が低くなっています。この大会のみなのか、どの大会でも見られるのか、ちょっと興味深いところです。

★各項目平均点の標準偏差

公式スコア    0.80
全ジャッジ平均  0.79

・SP同様大きな差はありません。

☆項目別の標準偏差
項目            SS      TR    PE      CH      IN
公式スコア    0.80   0.78   0.81   0.78   0.86
全ジャッジ平均  0.78   0.78   0.81   0.78   0.82

・公式スコアではINがばらつきが大きくなっています。INで低得点だった選手にとっては、厳しいジャッジのみが抽選で残ってしまったようです。

★5項目のばらつき
公式スコア    0.15
全ジャッジ平均  0.13

・ややSPよりばらつきは小さくなっています。

ここからは選手別、ジャッジ別の評価です。
★各ジャッジの全選手全項目の平均点
J1   J2   J3   J4   J5   J6   J7   J8   J9
6.27 6.39 6.52 6.49 6.79 6.65 5.95 6.19 6.32

・今回はJ5とJ7で0.8点程度の差が出ました。

★5項目のばらつきが最大、最小の選手
           最大 偏差  最小 偏差
公式スコア    1位   0.21    5位  0.09
全ジャッジ平均   3位  0.16   5位  0.08

・公式スコアでは、1位の小塚選手について、SSと他の項目に大きな差をつけたジャッジの方が多めに採用されてしまったようです。

★5項目のばらつきが最大、最小のジャッジ
         最大 偏差  最小 偏差
(全選手平均) J8  0.33     J4  0.15

・今回はJ8が5項目の違いを重視した得点を付けています。後半3項目でも選手によってはかなりはっきりした差をつけていますね。

☆5項目のばらつきが最大、最小の選手とジャッジの組み合わせ
最大 J8 1位   0.48
最小 J1 5位   0.10
    J3 1位
    J6 1,2位

・J8が1位の小塚選手につけたSSは7.75点と最高の評価ですが、TRとINは6.50点となっています。PEも高く評価しているので、表現力はあるけれど音楽にあったリズミカルなトランジッションになっていないという解釈かもしれません。一方のJ6は、小塚選手のTRをSSよりも高くしています。本当に人により解釈はさまざまですね…

★ジャッジごとの得点のばらつきが最大、最小の選手
        最大 偏差  最小 偏差
5項目平均  8位   0.51  4位  0.29
SS       6位   0.46  4位  0.17
TR            9位   0.45  4位  0.21
PE            8位   0.60  4位  0.24
CH         10位    0.51  9位  0.25
IN       8位   0.70  5位  0.30

・今回ばらついたのは8位のマチプラ選手。一方でレイノルズ選手の得点がジャッジによりあまり変わらないのは相変わらずのようです。

★選手ごとのばらつきが最大、最小のジャッジ
        最大 偏差  最小 偏差
5項目平均  J1    1.10   J5    0.60
SS       J1    1.00   J5    0.53
TR            J1    1.08   J5    0.63
PE            J8    1.10   J5    0.58
CH        J1    1.21   J5    0.68
IN       J1    1.16   J5    0.65

・今回はJ1が最も選手によってPCSに差をつけるジャッジになっています。J5はショートプログラムのJ2と同じ人物でしょうかね?

ここからの評価は選手の偏差値です。

★全ジャッジ平均による各選手の偏差値
    SS   TR   PE  CH  IN  全項目平均
1位  61.2 59.8 58.7 59.2 57.4  59.3
2位  63.7 63.4 63.1 65.6 64.5  64.1
3位  64.9 65.5 67.2 65.2 67.2  66.3
4位  50.6 49.5 49.8 50.0 49.3  49.7
5位  51.2 55.2 54.2 52.5 54.7  53.7
6位  43.1 41.6 41.2 42.6 42.2  41.8
7位  46.3 45.5 47.4 45.7 45.9  46.2
8位  39.4 39.8 39.8 39.0 38.1  39.5
9位  44.4 45.2 42.6 44.7 42.9  43.9
10位   34.4 34.5 36.1 35.5 37.8  35.6

・フリーでは5位のソーヤー選手が素敵な演技を見せ、上位3人との差を少し縮めましたね。レイノルズ選手も相対的に見れば評価が上がっています。SPとフリーとの差を考えるとき、相対評価が上がっている選手は体力があるという見方もできると思います。

☆各ジャッジによる偏差値で、全ジャッジ平均の偏差値と5以上の差がある数(ジャッジによる各選手の評価のばらつきが極端に大きいもの)
選手 SS TR PE CH IN 全項目平均
1位  0  0  0  0  2   0
2位  0  0  2  0  0   0
3位  0  1  0  2  0   0
4位  1  1  1  1  3   1
5位  0  3  0  0  0   0
6位  2  3  2  2  2   1
7位  0  2  0  1  4   0
8位  1  0  2  0  3   1
9位  0  1  0  1  1   0
10位   1  0  1  1  2   0

・6位のウスペンスキー選手がややばらついていますね。一人低い得点を一貫してつけているジャッジはいるのですが、他の極端値をつけているジャッジはさまざまです。

審判 SS TR PE CH IN 全項目平均
J1    1  1  1  1  0   0
J2    0  2  0  0  2   0
J3    0  0  0  0  0   0
J4    1  0  2  1  2   2
J5    1  0  1  1  4   0
J6    0  2  0  0  3   0
J7    2  2  1  1  3   1
J8    0  2  3  1  2   0
J9    0  2  0  3  1   0

・J7がやや極端値が多いですが、ショートプログラムほど多くはありませんね。公式練習など長く選手の滑りを見て、またショートの結果を受けて、ジャッジの見解もやや統一されてきたといえるかもしれません。

いかがでしょうか?
まだまだちょっとPCSというものの出方がよくわからない部分もあるのですが、どんどんと統計を取っていってみたいと思います。

2008年12月28日 (日)

GPシリーズ、スケートアメリカ男子SPのPCS分析

全日本選手権も終わり、今季後半の大会への日本からの出場選手も決定しました。
中野選手は非常に残念ではありましたが、村主選手のあの強さにはただただ脱帽。安藤選手は痛みや不安で辛い中本当によくがんばったとは思いますし、今季一番気迫を見せてくれた演技だと思うのですが、村主選手の強さの前にはやっぱりちょっとかすみますね。勝って当然の状況でしっかり自分の演技をした真央選手もさすがです。
不動の心は日本人の美徳であり、自分の苦しみをあらわにして他人の喜びを損ねないようにするのが『礼』の精神である、とかつて新渡戸稲造氏は述べたのですが、フィギュアスケートほどそれが求められるスポーツ競技はない、と私は感じています。言葉で言うほど簡単なことではありません。その努力を重ねている全ての選手を私は尊敬します。同時に、だからこそ揺るぎない強さを完全に見せられた選手こそ最大に讃えられるべきだと思います。

と、前振りが長くなりすぎました。

昨シーズンのGPシリーズは主に要素の統計をとったのですが、今シーズンはPCSの統計をとってみました。
どこに有意な特徴が出てくるかわからず、ちょっといろんなデータをとりすぎて収拾がつかないくらいなのですが、まずは試合ごとのいろいろなデータをどんどんと並べ、最後に出揃ったデータを分析してみようかな、と思います。

スケートアメリカ・男子ショートプログラム

★PCS全項目全選手平均
公式スコア    6.31
全ジャッジ平均  6.29
(抽選の結果最も影響を受けた選手:7位 +0.10 スコアでは+0.50)

☆項目別全選手平均
項目            SS      TR    PE      CH      IN
公式スコア    6.46   6.07  6.31   6.31   6.42
全ジャッジ平均  6.43   6.04   6.30   6.31   6.37

・INにおいては抽選された公式スコアと全ジャッジによる平均の間にやや顕著な差がみられます

★各項目平均点の標準偏差
(選手によってPCSの平均がどれくらいばらついているかを示します。
各選手の得点と平均点の差の絶対値の平均です)
公式スコア    0.80
全ジャッジ平均  0.80

・ばらつきについては平均的な抽選がされたといえます

☆項目別の標準偏差
項目            SS     TR    PE      CH      IN
公式スコア    0.78   0.81   0.84  0.80   0.78
全ジャッジ平均  0.79  0.80  0.85   0.80  0.79

・項目毎でばらつき方に大きな差はなかったようですが、あえて言えばPEは少しばらつきが大きかったようです。

★5項目のばらつき
(項目ごとにどれくらい得点が違うか、選手ごとに項目で標準偏差を出したものを全選手で平均しました)
公式スコア    0.16
全ジャッジ平均  0.15

・これは各項目にどれほど意味の違いが反映されているかというのを意味する数値ですが、他の大会とも比較してみないとわからないですね。

ここからは選手別、ジャッジ別の評価です。
★各ジャッジの全選手全項目の平均点
J1  J2   J3  J4   J5   J6   J7   J8   J9
6.08 5.91 6.11 6.44 6.73 6.29 6.15 6.55 6.38

・J2とJ5で0.8点程度得点の基準が異なるということです。本当は個々の選手の得点を比べるときにはこの差に配慮しなければなりません。

★5項目のばらつきが最大、最小の選手
           最大 偏差  最小 偏差
公式スコア    10位  0.20      5位 0.10
全ジャッジ平均  9位 0.18     3位 0.12

・公式スコアと全ジャッジ集計では、違う選手になっています。ジャッジにより5項目の評価の仕方は大きく違い、抽選によって簡単に点のばらつき方は変わるということがわかりますね。

★5項目のばらつきが最大、最小のジャッジ
         最大 偏差  最小 偏差
(全選手平均) J7  0.32     J4  0.15

・このようにジャッジによって項目ごとの差の付け方は倍も違います。

☆5項目のばらつきが最大、最小の選手とジャッジの組み合わせ
最大 J7 10位  0.60
最小 J8 1,2位   0.10

・J7が10位のマルティネス選手につけた点は極端にばらついていますね。それも、SSよりPEを1.5点も高くしています。

★ジャッジごとの得点のばらつきが最大、最小の選手
        最大 偏差  最小 偏差
5項目平均  5位   0.52  4位  0.24
SS       3位   0.50  4位  0.32
TR            3位   0.54  2位  0.33
PE            5位   0.63  4位  0.30
CH        3位   0.58  4位  0.33
IN       5,9位  0.63  4位  0.16

・5位のシュルタイス選手が最大ですが、3位の小塚選手も項目によっては非常に評価がばらついています。素質としてはいいものを持っているけれどまだ評価が確立していないという感じでしょうか。一方で同じ若手でも4位のレイノルズ選手は、ジャンプがすごいのは認めるけれどセカンドマークでこれ以上は出せないという見解でジャッジが一致しているように感じます(ジャッジによる平均点の違いがあるので本当に評価が一致しているとはいえませんが)。

★選手ごとのばらつきが最大、最小のジャッジ
        最大 偏差  最小 偏差
5項目平均  J7    1.04   J4    0.61
SS       J7    1.15   J4    0.60
TR            J7    1.06   J4    0.68
PE            J7    1.13   J4    0.62
CH        J8    1.02   J4    0.61
IN       J7    1.12   J4    0.59

・J7が考えるPCSの重要性というのは非常に大きなものがあるようで、5項目でもしっかりと点差をつける方でしたが、選手によっても差を大きくつけます。PCSの意味をしっかりと生かしていくという考え方もひとつの大切な考え方ですが、その場の成功や失敗よりも元々の基礎力の有無や表現力の有無が大きく影響してしまうということにもなりかねない面があります。行きすぎるとシングル競技のアイスダンス化に繋がってしまう感じがします。

ここからの評価は選手の偏差値です。偏差値というのは平均点や標準偏差によらない、その集団の中での選手の相対評価です。
人によっては、こちらの表現の方がわかりやすいのではないでしょうか。

★全ジャッジ平均による各選手の偏差値
    SS  TR  PE  CH  IN  全項目平均
1位  65.6 66.1 67.3 66.2 66.7  66.5
2位  66.7 66.1 65.7 65.9 66.0  66.1
3位  59.3 60.2 59.8 59.6 60.1  59.8
4位  47.3 46.3 46.8 46.8 46.1  46.6
5位  43.1 43.5 41.3 44.3 42.9  43.0
6位  48.4 49.4 48.1 48.5 49.9  48.9
7位  42.4 42.2 42.9 44.0 42.6  42.6
8位  49.8 48.8 49.1 48.9 47.1  47.1
9位  41.7 40.1 39.6 40.9 39.8  39.8
10位   35.7 37.3 39.6 35.0 38.7  38.7

・全体に見て思うのは上の3人の評価が飛び抜けていて50代の評価の選手がほとんどいないことです。元々あまり評価の低い選手は出ないグランプリ大会だと高い選手が飛び抜けて高い格好になるということかもしれません。

☆各ジャッジによる偏差値で、全ジャッジ平均の偏差値と5以上の差がある数(ジャッジによる各選手の評価のばらつきが極端に大きいもの)
選手 SS TR PE CH IN 全項目平均
1位  0  0  1  0  1   0
2位  0  1  1  1  2   0
3位  3  1  1  3  2   2
4位  2  3  0  1  0   1
5位  2  2  2  2  2   1
6位  0  1  0  2  1   0
7位  1  0  1  3  2   1
8位  2  4  4  2  3   3
9位  1  3  2  1  2   1
10位   2  3  4  1  5   3

・偏差値で見ると上位選手は安定していて下位選手がばらつきますね。特に8位のリッポン選手、10位のマルティネス選手の評価が非常に激しくばらついていることがわかります。リッポン選手の場合はジュニアの評価をそのまま持ち越しているジャッジとシニアに入ってしきり直しをしたジャッジとの違いが出ているのでしょうか。
(シートを普通に見ればわかるのですがJ7は小塚選手よりリッポン選手に高いPCSをつけています)

審判 SS TR PE CH IN 全項目平均
J1    2  0  2  0  0   1
J2    1  1  0  0  0   0
J3    2  1  2  2  2   1
J4    2  3  3  3  4   3
J5    2  1  1  1  0   0
J6    1  4  1  2  3   1
J7    3  4  6  6  6   5
J8    0  0  0  0  1   0
J9    0  4  1  2  4   1

・J7はここまでやってしまうとはもはや天晴れという感じです。せっかくですので(笑)全ての項目で極端値を示した選手を発表しておきますと、シュルタイス選手が全て平均より5ポイント以上低く、リッポン選手が全て平均より5ポイント以上高くなっています。正直言ってシュルタイス選手のジャッジ毎の偏差の大きさはJ7一人が作りだしているといってもいいように思えます。小塚選手は項目によって何人か極端値をつけているジャッジがいますが、シュルタイス選手に低い極端値をつけているのはJ7ひとりです。
選手の点の偏差が小さかったJ4も結果としては異常値が多く出ています。偏差が小さいということも評価の独自性を示すのでしょうが、実際には小さな差を大きく引き延ばして評価しているためといえるでしょう。

われながら、ちょっとわかりにくい表現になってしまったなぁと思いますが、これからいろいろな試合の数字が並んでくれば、その大会の特色というのがわかってくると思います。
今回は、たとえば同じ8点でもジャッジによって意味が違う(ジャッジによる平均点の差)とか、J7のような独特なものの考え方をするジャッジの存在、また、点数と偏差値ではちょっと様相が変わってくることが確認できればOKということにしましょう。

2008年12月10日 (水)

グランプリファイナル・女子シングル

12/11訂正
グランプリファイナル、女子シングルのシニア、ジュニア総合のエントリーです。
結果詳細ページはこちら

11日はジュニアのショートプログラムとなります。
滑走順はこちら
第1グループ
1 Diane SZMIETT         CAN
2 Angela MAXWELL       USA
3 Becky BERESWILL   USA
4 Amanda DOBBS         USA
第2グループ
5 Kanako MURAKAMI      JPN
6 Alexe GILLES           USA
7 Yukiko FUJISAWA        JPN
8 Kristine MUSADEMBA USA

もう嫌になるくらいアメリカの出場選手が多く、ヨーロッパからは一人もいないという悲しい状況。しかし日本勢二人は得点のポテンシャルからいけば優勝候補といってもいい二人。ただし、彼女らはまだ若年ですから調子の波が大きい(実は安藤選手は、ジュニア時代はジャンプの難度とともに安定感がウリの選手でした。真央選手は12才でシニアの表彰台に上がっていた選手ですし、彼女らと比べたらどうしても心配になるかもしれませんが、ジュニアはこれがいたって普通なのです)。どうなるか予想がつきません。

12日はシニアのショートプログラムです。
滑走順です。
1 Miki ANDO        JPN
2 Yukari NAKANO        JPN
3 Carolina KOSTNER  ITA
4 Mao ASADA        JPN
5 Joannie ROCHETTE CAN
6 Yu-Na KIM            KOR

これだけの選手がそろいましたので、3-3を跳ぶ選手が3-3を決めるかがショートの勝敗のカギです。3-2の選手に関してはジャンプをミスなく跳ぶこと。中野選手もロシェット選手もジャンプ以外の評価が高い選手ですから、それでも十分な得点が出せるはずです。あとは3-3の選手次第、というところはありますが、3-3の選手にちょっとしたジャンプのミスがあればひっくり返る可能性は高いです。
ただし金選手は地元であること、これまでのショートの流れのよさから考えると、ショートは3-3を決めたら勝ち!といってもいいかもしれません。真央選手が彼女に勝つにはジャンプを決めるだけでなく、全ての要素を流れよく(要素自体の質が高いだけでなく、要素の入りと出を滑らかに美しく)行い、なおかつ曲想をアピールしていかなければなりません。金選手の曲は観客の盛り上がりも期待できますが、真央選手はとにかく観衆をうっとりさせること! 月の光の安らぎに真央選手自身が身を委ねるように演じてほしいです。

12/13追記
まずは11日のジュニアショートプログラムの結果です。
1 Alexe GILLES        54.24 31.04 + 23.20 - 0.00
2 Kanako MURAKAMI     51.04 28.08 + 22.96 - 0.00
3 Angela MAXWELL     48.84 27.88 + 21.96 - 1.00
4 Becky BERESWILL      48.68 26.72 + 21.96 - 0.00
5 Amanda DOBBS      47.48 25.40 + 22.08 - 0.00
6 Diane SZMIETT      45.64 25.64 + 20.00 - 0.00
7 Yukiko FUJISAWA     44.48 24.20 + 21.28 - 1.00
8 Kristine MUSADEMBA   43.04 21.92 + 22.12 - 1.00

シリーズランキングでは上位だったムサデンバ選手と藤澤選手が残念なことに下位スタートとなってしまいました。しかし村上佳菜子選手はがんばりました。ダブルアクセルのダウングレードがあったようですが、気にせずどんどん強気で跳んでほしいです。ギルス選手はジュニアとは思えない大人っぽいムードの選手。そういう風格ある演技が評価されたのかもしれませんね。

そして昨日行われたシニアのショートプログラムです。
1 Yu-Na KIM       65.94 35.50 + 30.44 - 0.00
2 Mao ASADA          65.38 35.70 + 29.68 - 0.00
3 Yukari NAKANO    62.08 34.20 + 27.88 - 0.00
4 Carolina KOSTNER  55.88 28.80 + 28.08 - 1.00
5 Miki ANDO          55.44 28.60 + 27.84 - 1.00
6 Joannie ROCHETTE 50.48 23.00 + 27.48 - 0.00

金選手と浅田選手、ぱっと見たときは浅田選手の方が上かなぁと思いましたが、金選手の地元ということで、ちょっとGOEやPCSでおまけしたジャッジが何人かいたのかな、と思います。でも1点未満の差は順位としては同順と同じだと私はとらえています。ジャッジがその順位を意図したというものではなく、ちょっとの救済のつもりでの加点だったのではないでしょうか。浅田選手も、NHK杯よりは生き生きとはしていましたがやはりかなり慎重で、持ち味のやわらかさ、優しさが全身にあふれるようには感じられませんでした。そこで気難しいところを表面に出さない工夫ができれば、PCSでも金選手を上回れたのではないかと思います。
中野選手はあのNHK杯の失敗をしっかり克服してきました。よい滑り出しになりました。安藤選手は転倒こそあったものの、それ以外の部分が中国までよりとてもよくなっていましたねぇ。情感はあるけれど優雅さという点では他の同じレベルの選手に比べ課題があるな、と思っていた安藤選手なので、この曲想を上手に表現できるようになるのかちょっと心配がありましたが、だいぶ演技に流れができてきたと思います。フリーは音楽を変えたとのこと。サンサーンスのオルガンシンフォニーは非常に「かっこいい」曲なので、彼女に似合うだろうなと思います(楽章によっては真央選手に合うような安らかで美しいパートもあるのですが)。安藤選手は力強さを見てほしいと言ってましたが、曲のかっこよさを感じながらかっこよく演じてほしいです。
ロシェット選手は今年は安定していたと思っていましたが、今回はちょっと崩れましたね。このメンバーの中でトリプルトリプルは跳ばなければと張りつめすぎたでしょうか。コストナー選手はまあ、いつものことといってしまうのはかわいそうですが、跳べるときは跳べて跳べないときは跳べない選手ですからね。ツーフット癖が最近でてきたのは気になります。

今日はジュニアとシニアのフリー。シニアは特に盛り上がると思いますが、韓国のファンに負けないよう日本からも応援していきましょう。

12/14追記
ジュニアフリーの結果です。
1 Yukiko FUJISAWA      101.44 57.44 + 44.00 - 0.00
2 Becky BERESWILL     98.01 51.85 + 46.16 - 0.00
3 Kanako MURAKAMI   90.59 42.35 + 48.24 - 0.00
4 Alexe GILLES            90.25 44.17 + 46.08 - 0.00
5 Angela MAXWELL         82.91 39.51 + 44.40 - 1.00
6 Kristine MUSADEMBA  79.82 39.06 + 41.76 - 1.00
7 Amanda DOBBS     69.59 27.15 + 43.44 - 1.00
8 Diane SZMIETT           67.61 29.77 + 39.84 - 2.00

藤澤選手、フリーでは唯一の100点台を叩きだし見事トップ。しかしショートの遅れが響いて最終的には2位になりました。ベレズウィル選手と比べると、PCSでちょっと差をつけられているのがわかります。早熟な選手もいるわけですが、こういうところは年相応にゆっくり成長させていっても構わないと思います。村上佳菜子選手はジャンプのダウングレードに泣き惜しくも表彰台を逃しました。しかしPCSの評価は飛び抜けて高く、彼女のコケティッシュな魅力ある演技は十分に評価されただろうと思います。それぞれに個性的な日本人が活躍しました。
アメリカ勢大活躍な今回のジュニアでしたが、日本もやはり底力があるということを見せつけてくれたと思います。こんな二人が世界ジュニアの切符は逃しているんですからね!

そして、シニアのフリーです。
1 Mao ASADA          123.17 64.57 + 59.60 - 1.00
2 Yu-Na KIM       120.41 60.69 + 60.72 - 1.00
3 Joannie ROCHETTE  115.88 57.48 + 58.40 - 0.00
4 Carolina KOSTNER  112.13 55.45 + 57.68 - 1.00
5 Miki ANDO          102.81 47.45 + 55.36 - 0.00
6 Yukari NAKANO        99.85 44.17 + 55.68 - 0.00

真央選手は6分間練習を見てもトリプルアクセルにまったく危なげがなく、これは認定されるとしたら今かもしれない、という期待を持ちましたが、見事にそれを実行してくれました。本当におめでとうございます! 3-3が入りませんでしたが、それはまた次への課題ということで。一つ一つでも、前進しているならば決して無為な失敗ではありません。前進した結果次に取り組むべきことが見えてきた、ということです。
金選手も、地元の大声援の中大きな国際大会に臨むのは初めての経験だったでしょう。精神的な緊張は体の自由を奪い、消耗を激しくします。今回はちょっと後半元気がありませんでした。課題とされてきたスタミナを克服してきましたが、オリンピックのような舞台で力を発揮するにはそれだけでは不十分なのです。この経験がきっと彼女を大きくすると思います。
ロシェット選手は後半に畳みかけるジャンプシークエンスが今回はばっちりでした。最初のジャンプが決まらなかったときはどうなるかと思いましたが、やっぱりこの辺りがベテランの強さです。
コストナー選手はいつものような演技でいつものように表彰台、といいますか。ジャンプをクリーンに降りられたならどれほど素晴らしい演技になるだろうといつも思うのですが、だいたい夢に終わってしまいます…(笑)。
中野選手、安藤選手は、厳しくダウングレードをとられましたが、決して悪い演技ではなかったと私は思います。勝つためには真央選手がトリプルアクセルで取り組んできたようにジャンプの高さを上げてしっかり回りきることが必要でしょう。どれほど高難度の構成でも美しいジャンプでなければ今はどうしようもないのです。それでも、彼女らの挑戦は彼女らの中で大きな進歩へと繋がると思います。
特に、安藤選手。しばらく試合に入れていなかった4回転とセカンドトウループの両方を入れてきました。これは大きな自信になりますし、自分を客観的に見ることのできる一つの参照記録ができたということでもあります。真央選手も1度目では成功できなかったのです。しかし1度の失敗をその後に生かし切る力が真央選手にはあります。安藤選手も、ただ跳んだことに満足するだけでなく、次にこれを生かし切ってほしい。それは簡単なことではありません。普通の人は頭では課題がわかっても体がついていかないのですから。
しかし今は自分の体を自分で管理できるようになってきたという安藤選手ですから、自分のコンディションも含め、客観的に見ながら次への戦略を練っていってほしいです。

ジュニアの最終結果です
1 Becky BERESWILL      146.69 48.68 + 98.01
2 Yukiko FUJISAWA     145.92 44.48 + 101.44
3 Alexe GILLES            144.49 54.24 + 90.25
4 Kanako MURAKAMI   141.63 51.04 + 90.59
5 Angela MAXWELL         131.75 48.84 + 82.91
6 Kristine MUSADEMBA  122.86 43.04 + 79.82
7 Amanda DOBBS     117.07 47.48 + 69.59
8 Diane SZMIETT           113.25 45.64 + 67.61

シニアの最終結果です
1 Mao ASADA          188.55 65.38 + 123.17
2 Yu-Na KIM       186.35 65.94 + 120.41
3 Carolina KOSTNER  168.01 55.88 + 112.13
4 Joannie ROCHETTE  166.36 50.48 + 115.88
5 Yukari NAKANO    161.93 62.08 + 99.85
6 Miki ANDO          158.25 55.44 + 102.81

グランプリファイナル・男子シングル

12/11訂正
グランプリファイナル、男子シングルのエントリーです。
結果詳細ページはこちら

男子はまず11日にジュニアのショートプログラムが行われます。記事を直している今このときまさに始まりそうなところです。
滑走順です。
第1グループ
1 Artur GACHINSKI            RUS
2 Elladj BALDE                CAN
3 Denis TEN                     KAZ
4 Ivan BARIEV                  RUS
第2グループ
5 Florent AMODIO              FRA
6 Alexander JOHNSON        USA
7 Armin MAHBANOOZADEH USA
8 Richard DORNBUSH         USA

優勝候補かと思われたチェコのブジェジナ選手は膝を傷めて今季前半の試合はキャンセルとなりました。国内選手権は出なくても回復が間に合えば世界ジュニアの代表は確定しているそうですが、まず目先の結果よりこれからのキャリアのことを考えて判断してほしいところです。
戦いは、滑りの素性が良いアメリカ勢にジャンプの強いヨーロッパ勢がどう対抗していくか。まずヨーロッパ勢は得意のジャンプでミスをしないことが求められます。ひとり小国から出場、カザフスタンのデニス・テン選手は、拠点は今モスクワということで、振付もタラソワさんに依頼したりしているようですが、期待の選手の一人ですね。

12日はお昼にジュニアのフリーのあと、夕方シニアのショートプログラムとなります。
滑走順です。
第1グループ
1 Tomas VERNER    CZE
2 Jeremy ABBOTT      USA
3 Brian JOUBERT    FRA
4 Johnny WEIR          USA
5 Takahiko KOZUKA  JPN
6 Patrick CHAN     CAN

ヴェルネル選手は滑り込みでファイナル初出場。ブジェジナ選手の分もここで発奮してほしいところです。スケート年齢ではジュベール選手やウィアー選手と同じになるアボット選手も初出場。そして我らが小塚選手も初出場となります。彼は年上の選手達のことはあんまり意識しないらしいですが、唯一年下のチャン選手が優勝候補なのですから、闘志をバリバリと燃やして勝ちに行ってほしいです。

12/12追記
11日に行われたジュニアのショートプログラムの結果です。
1 Florent AMODIO        68.20 39.10 + 29.10 - 0.00
2 Armin MAHBANOOZADEH 67.05 38.20 + 28.85 - 0.00
3 Richard DORNBUSH          66.50 38.00 + 28.50 - 0.00
4 Alexander JOHNSON         64.85 35.80 + 29.05 - 0.00
5 Ivan BARIEV             63.75 35.70 + 28.05 - 0.00
6 Artur GACHINSKI            62.20 35.70 + 26.50 - 0.00
7 Denis TEN              60.59 33.14 + 27.45 - 0.00
8 Elladj BALDE               59.89 33.94 + 25.95 - 0.00

トリプルアクセルが武器のアモディオ選手がトップ。PCSも高く出ています。フランスは若手が順調に育っている印象。やはり世界チャンピオンが出ると活気が出ますよね。
しかし他の欧州の選手はアメリカ勢の下。やはりアメリカ勢は演技の流れが優れていると思われます。

そして本日のジュニアフリーの結果です。
1 Florent AMODIO              131.38 71.48 + 59.90 - 0.00
2 Armin MAHBANOOZADEH 126.43 69.53 + 56.90 - 0.00
3 Denis TEN                    119.75 64.35 + 55.40 - 0.00
4 Richard DORNBUSH          117.43 61.73 + 55.70 - 0.00
5 Ivan BARIEV             116.90 62.20 + 54.70 - 0.00
6 Alexander JOHNSON         113.55 55.85 + 57.70 - 0.00
7 Elladj BALDE               110.45 58.45 + 52.00 - 0.00
8 Artur GACHINSKI            106.48 55.98 + 51.50 - 1.00

アモディオ選手がフリーもトップとなりました。デニス・テン選手がショートの遅れを取り戻す演技。しかし表彰台には届かなかったですね。
ガチンスキー選手は身軽にトリプルアクセルを跳んでいますがセカンドトリプルの精度や体力面などまだまだ年少で不十分なようです。ジャンプは跳べるだけでは不十分で、演技の一部にできなければ今は得点にならないのです…

12/13追記
シニアショートプログラムの結果です。
1 Takahiko KOZUKA  83.90 47.00 + 36.90 - 0.00
2 Jeremy ABBOTT      78.26 42.46 + 35.80 - 0.00
3 Brian JOUBERT     74.55 39.80 + 35.75 - 1.00
4 Johnny WEIR          72.50 37.50 + 36.00 - 1.00
5 Tomas VERNER    69.34 37.34 + 34.00 - 2.00
6 Patrick CHAN         68.00 33.30 + 36.70 - 2.00

チャン選手がまさかのジャンプ不調、ジュベール選手やウィアー選手も転倒となり、なんとなんと、小塚選手がトップに立ちました。演技としても緊張は伝わったもののリズムをよくとれていたこと、ジャンプがこれまでよりだいぶ流れがよくなっていたことなど、きちんと練習してきたものが出せたんだろうな、という印象です。これまではやや着氷でつまる(それでも転んだりステップアウトしたりするよりずっといいのですが)ところがあって、チャン選手の方が演技全体が流れるような印象がありましたが、今回はそのあたりにおおきな改善が見られたと思います。
アボット選手は大きなミスはなかったのですが、ちょっと普段よりエッジが不安定でした。やはり緊張かという感じです。それでも初出場でこれだけまとめたのですから立派です。
ジュベール選手はロシア杯のときのような体のキレがありませんでしたね。ジャンプは成功したものも質がよいという印象があまりありませんでしたし、有無をいわせないようなチャンピオンのオーラはちょっと影を潜めていました。体調があまりよくなかったようですが、フリーではムリのない程度に、彼らしい演技を見せてほしいです。

12/14追記
シニア、フリーの結果です。ジュベール選手は残念ながら背中を傷めて棄権。お大事に。
1 Jeremy ABBOTT   159.46 82.56 + 76.90 - 0.00
2 Johnny WEIR      143.00 71.30 + 71.70 - 0.00
3 Takahiko KOZUKA    140.73 69.43 + 73.30 - 2.00
4 Tomas VERNER      137.31 63.21 + 74.10 - 0.00
5 Patrick CHAN     137.16 65.96 + 73.20 - 2.00

アボット選手はほぼパーフェクトな演技。着氷の流れはちょっと足りないかな、というところもありましたが、とにかく安定感があり最後までスピードを保って演じきりました。
ウィアー選手もトリプルアクセルは見事に決まり、コンビネーションとループがダブルになった他はまとめてきました。しかし彼は他でレベルの取りこぼしをすることが多いし、体力を消耗するような密度の濃いプログラムは嫌う傾向があり、他の4選手がみんな忙しいプログラムを演じていることでちょっと見劣りした部分がありました。しかし、今彼のようなゆったりしたプログラムを見ることが、私は嫌いではありません。
小塚選手は、最終滑走という緊張の中でしっかり4回転に挑戦してきて、まさに挑戦者の気持ちで演じてくれたと思います。その中で体力を消耗し後半のジャンプに影響が出てしまいましたが、これはきっといい経験になると思います。優勝争いをする中でどうやって自分のコンディションを最良にもっていくのか、冷静な彼ならばきっと何かを学べたと思います。
ヴェルネル選手も今回最も楽しいプログラムではありましたが、ずいぶん最後にバテてしまいました。チャン選手はトリプルアクセルが今回鬼門でしたね。こんな試合もあります。経験を積み重ねることで、評判に違わない確かな実力を身につけていってほしいです。

ジュニアの最終結果です
1 Florent AMODIO         199.58 68.20 + 131.38
2 Armin MAHBANOOZADEH  193.48 67.05 + 126.43
3 Richard DORNBUSH     183.93 66.50 + 117.43
4 Ivan BARIEV              180.65 63.75 + 116.90
5 Denis TEN               180.34 60.59 + 119.75
6 Alexander JOHNSON    178.40 64.85 + 113.55
7 Elladj BALDE          170.34 59.89 + 110.45
8 Artur GACHINSKI       168.68 62.20 + 106.48

シニアの最終結果です
1 Jeremy ABBOTT      237.72 78.26 + 159.46
2 Takahiko KOZUKA  224.63 83.90 + 140.73
3 Johnny WEIR          215.50 72.50 + 143.00
4 Tomas VERNER    206.65 69.34 + 137.31
5 Patrick CHAN         205.16 68.00 + 137.16
WD Brian JOUBERT       -    74.55

グランプリファイナル・ペア、アイスダンスなど

ジュニアとシニア、初の同時開催となるグランプリファイナルですが、今回は両方一緒のエントリーにしてみます。
それによってバンクーバーのみならずソチを睨んだフィギュアスケートの勢力図をなんとなく感じて頂ければ、と思います。とはいえ、このペアとアイスダンスはジュニアが5年でシニアトップレベルに上がってくることは稀な種目といえるかもしれません。
結果詳細ページはこちら

まずは11日となりますが、ジュニアのアイスダンス、オリジナルダンスとペアのショートプログラムが行われます。
アイスダンスオリジナルダンスの滑走順です。
第1グループ
1 Marina ANTIPOVA / Artem KUDASHEV       RUS
2 Ekaterina PUSHKASH / Dmitri KISELEV           RUS
3 Kharis RALPH / Asher HILL                         CAN
4 Alisa AGAFONOVA / Dmitri DUN                    UKR
第2グループ
5 Ekaterina RIAZANOVA / Jonathan GUERREIRO RUS
6 Maia SHIBUTANI / Alex SHIBUTANI                USA
7 Madison CHOCK / Greg ZUERLEIN                  USA
8 Madison HUBBELL / Keiffer HUBBELL            USA

アメリカのカップルがとにかく強い。しかしロシアのカップルもそれなりに強いですね。
実はアメリカのカップルを教えているのは、渡米したロシアのコーチばかり。実際、以前は北米のアイスダンスはあまり強くなく、ソヴィエトが圧倒していたといいます。そのノウハウがどんどんと今アメリカに流出しているんですね。ロシアの連盟もソチに向けて何人かのコーチをロシアに引き戻そうとしていたようですが、もともと名コーチ揃いのロシアですし、北米の方が待遇はいいのかもしれません。
そんななか、日系人であるシブタニ兄妹の活躍が楽しみです。

続いてペア、
第1グループ
1 Marissa CASTELLI / Simon SHNAPIR                  USA
2 Yue ZHANG / Lei WANG                               CHN
3 Narumi TAKAHASHI / Mervin TRAN                      JPN
4 Ksenia OZEROVA / Alexander ENBERT                RUS
第2グループ
5 Ksenia KRASILNIKOVA / Konstantin BEZMATERNIKH RUS
6 Sabina IMAIKINA / Andrei NOVOSELOV                RUS
7 Anastasia MARTIUSHEVA / Alexei ROGONOV       RUS
8 Lubov ILIUSHECHKINA / Nodari MAISURADZE        RUS

こちらはロシアが圧倒。やっぱりペアもバレエの歴史が深いロシアのお家芸なんですね。そんな中に高橋&トラン組が輝いて見えます。練習環境は悪いものの日本の女性はペアに適性があると思いますし、是非日本ペア界のニュースターになってほしいところです。

12日にはいよいよシニアの競技が開始。
まずはアイスダンス
第1グループ
1 Tanith BELBIN / Benjamin AGOSTO          USA
2 Meryl DAVIS / Charlie WHITE             USA
3 Jana KHOKHLOVA / Sergei NOVITSKI         RUS
第2グループ
4 Federica FAIELLA / Massimo SCALI             ITA
5 Oksana DOMNINA / Maxim SHABALIN      RUS
6 Isabelle DELOBEL / Olivier SCHOENFELDER FRA

シニアもロシアとアメリカが強いのですが、その中に西欧のフランス、イタリアと入っているのが印象的ですね。西欧の国は元々派手なリフトは得意とするところだったので、新採点となってからもベテランの選手が活躍できています。そのうえ、年期の必要なステップワークにもしっかり磨きがかかっているので、新採点対策で得点を稼ぐのとは違う、確かな地力をもっています。スケート大国ばかりでなく西欧の伝統国からの選手を、これからもじっくりと輩出していってほしいんですけれどね。

続いてペアのショートプログラム
第1グループ
1 Maria MUKHORTOVA / Maxim TRANKOV         RUS
2 Tatiana VOLOSOZHAR / Stanislav MOROZOV UKR
3 Qing PANG / Jian TONG                            CHN
第2グループ
4 Yuko KAWAGUCHI / Alexander SMIRNOV    RUS
5 Dan ZHANG / Hao ZHANG                        CHN
6 Aliona SAVCHENKO / Robin SZOLKOWY      GER

こちらはまだ中国が強い。ロシアはトットミアニーナ&マリニンに続くタレントが上手に育ちませんでしたが、ここにきてようやく、川口&スミルノフ組とムホルトワ&トランコフ組が競い合いながら育ってきました。
川口選手はもちろんロシアでも本当に技術の高い選手ですが、ロシアの伝統とは個性の違う選手なので、複雑な心境の関係者もいるでしょう。しかしそういう「複雑な心境にさせ強いロシアのペアというものを真剣に考えさせる」ということそのものがロシアのペア界に必要なことで、そういう意味でもいい影響をもたらしているのではないかと感じます。
このファイナルで益々ロシアのペア界を刺激するような結果を出し、たくさん出場している後輩達のお尻を叩いてほしいところです。

12/12追記
ジュニア、アイスダンスオリジナルダンスの結果です。
1 CHOCK / ZUERLEIN          51.84 28.60 + 23.24 - 0.00
2 RIAZANOVA / GUERREIRO 50.85 28.00 + 22.85 - 0.00
3 AGAFONOVA / DUN         49.45 27.20 + 22.25 - 0.00
4 RALPH / HILL                48.72 28.10 + 20.62 - 0.00
5 PUSHKASH / KISELEV    48.59 28.40 + 20.19 - 0.00
6 HUBBELL / HUBBELL         47.98 24.90 + 24.08 - 1.00
7 SHIBUTANI /SHIBUTANI      47.05 25.00 + 22.05 - 0.00
8 ANTIPOVA / KUDASHEV    43.64 24.40 + 19.24 - 0.00

シブタニ兄妹組はちょっと厳しい7位発進となりましたが、得点差は7位までまずまずつまっていますね。実力に大きな差があるというわけではなく、ちょっとした出来映えの差なのではと思います。一位は彼らと同じシュピルバンドコーチの生徒ですが、ロシアやウクライナのカップルも頑張っています。

続いてペア、ショートプログラムの結果です。
1 ILIUSHECHKINA / MAISURADZE    56.88 33.28 + 23.60 - 0.00
2 KRASILNIKOVA / BEZMATERNIKH 51.54 31.50 + 21.04 - 1.00
3 MARTIUSHEVA / ROGONOV       50.60 29.64 + 21.96 - 1.00
4 ZHANG / WANG                  50.22 29.74 + 20.48 - 0.00
5 IMAIKINA / NOVOSELOV        46.04 27.20 + 19.84 - 1.00
6 CASTELLI / SHNAPIR            44.84 25.36 + 19.48 - 0.00
7 OZEROVA / ENBERT          43.46 27.06 + 19.40 - 3.00
8 TAKAHASHI / TRAN           34.24 18.96 + 18.28 - 3.00

ちょっと発音がわからないロシアのペアが頭一つ抜けて1位です。高橋&トラン組は辛いショートプログラムになってしまいました。けれどもこれも一つの経験。着々と力をつけていることは確かだと思いますから、これを次へのステップにつなげてほしいです。
7位のペアは途中に演技中断がありました。その負傷のためか、フリーは棄権したようです。将来を背負う若い選手ですから、ムリをしないのは賢明な判断だと思います。

さて、そして今日のジュニアペアフリーです
早速結果を。
1 ILIUSHECHKINA / MAISURADZE    92.50 45.82 + 47.68 - 1.00
2 IMAIKINA / NOVOSELOV         88.87 47.91 + 40.96 - 0.00
3 ZHANG / WANG                   87.70 46.34 + 41.36 - 0.00
4 MARTIUSHEVA / ROGONOV       86.43 41.07 + 45.36 - 0.00
5 KRASILNIKOVA / BEZMATERNIKH 85.68 42.48 + 43.20 - 0.00
6 CASTELLI / SHNAPIR            81.56 41.68 + 40.88 - 1.00
7 TAKAHASHI / TRAN           71.80 35.36 + 37.44 - 1.00

こちらも残念ながら高橋&トラン組は最下位。TESが低かったことからやっぱりミスが多かったと考えられます。でもファイナルに出られたのですからすばらしいことです。中国のペアが健闘しましたね。これから後継者が出てくるのか心配していましたが、うれしい兆しです。

12/13追記
シニアのオリジナルダンスの結果です。ホフロワ&ノヴィツキー選手はなんとノヴィツキー選手の食中毒で棄権だそうです。残念ですが、お大事に!
1 DELOBEL / SCHOENFELDER 60.35 29.80 + 30.55
2 DOMNINA / SHABALIN     59.33 29.80 + 29.53
3 FAIELLA / SCALI           57.89 29.90 + 27.99
4 BELBIN / AGOSTO         57.33 28.30 + 29.03
5 DAVIS / WHITE             55.89 28.00 + 27.89

デロベル&シェーンフェルダー組が、最初はあまり高くなかったTESを改善してきて1点のマージンを稼ぎ出しました。ドムニナ&シャバリン組はPCSで及びませんでしたが、まだまだ若い組なので年期の差といえるかもしれません。ファイエラ&スカリはNHK杯の借りを返すように最高のTESをマークして3位に。こういう舞台での経験が自信になっていけば、存在感も増しPCSの評価も高まってくると思いますので、がんばってほしいです。
ベルビン&アゴスト組、デイヴィス&ホワイト組は上の3組に比べるとTESが伸び切りませんでした。アメリカのカップルでTESが下位というのもちょっと珍しいことですが、これだけの名選手達が参加していればちょっとのミスが響くのかもしれません。

続いてペアのショートプログラム。
1 SAVCHENKO / SZOLKOWY       70.14 39.66 + 30.48 - 0.00
2 ZHANG / ZHANG             68.34 40.22 + 29.12 - 1.00
3 PANG / TONG            66.24 37.52 + 28.72 - 0.00
4 VOLOSOZHAR / MOROZOV   64.08 36.44 + 27.64 - 0.00
5 MUKHORTOVA / TRANKOV       61.56 34.40 + 27.16 - 0.00
6 KAWAGUCHI / SMIRNOV       55.42 28.50 + 27.92 - 1.00

こちらは差が大きくつきました。川口&スミルノフ組は調子がよくありませんでしたね。PCSは結成間もないペアということでしかたがありませんが、TESがこれでは点数は伸びてきません。フリーはなんとかミスのない演技をお願いしたいところです。
サフチェンコ&ソルコヴィ組は、TESこそ張&張組には及びませんでしたがそれでも素晴らしい得点が出ました。世界チャンピオンにふさわしい堂々たる70点台です。張&張選手は今季はとても調子がいい。この二組の優勝争いとなりそうです。

本日はジュニアのアイスダンス、フリーダンスとシニアのアイスダンス、ペアのフリーです。どの組も怪我なくいい演技ができるといいですね。

12/14追記
ジュニア、フリーダンスの結果です。
1 CHOCK / ZUERLEIN          79.31 40.00 + 39.31 - 0.00
2 HUBBELL / HUBBELL         76.70 39.20 + 37.50 - 0.00
3 SHIBUTANI / SHIBUTANI     73.55 38.10 + 35.45 - 0.00
4 RIAZANOVA / GUERREIRO 73.45 38.30 + 36.15 - 1.00
5 PUSHKASH / KISELEV    71.76 37.90 + 33.86 - 0.00
6 RALPH / HILL                71.37 37.20 + 34.17 - 0.00
7 AGAFONOVA / DUN          69.93 35.00 + 34.93 - 0.00
8 ANTIPOVA / KUDASHEV     67.79 38.20 + 29.59 - 0.00

ここでアメリカ勢がぐんと点を伸ばしました。首位のチームはもう盤石の勝利ですね。男性が小塚選手と同じスケート年齢ですし、来年のシニアグランプリシリーズの枠は確定でしょう。こういう選手達が毎年のようにアメリカから出てきて、シニアでも中堅選手と競うようなレベルで活躍する。本当に恐ろしい国です。シブタニ兄妹組はお兄さんのアレックス選手がチャン選手と同じスケート年齢。まだ妹のマイア選手はシニアの選手権に出られる年齢ではないですし、あと2、3年ジュニアで修行を積めばきっと優勝のカップルのような力がついてくるでしょう。ジュニア初年でよくがんばりました。
しかしアイスダンス大国の意地を見せてアメリカの表彰台独占を阻止したロシアのカップルも頑張りました。伝統あるヨーロッパの国々にも、もっとがんばってほしいところです。

ジュニア選手達が熱い戦いを繰り広げた一方、シニアのアイスダンスはちょっと寂しいことになってしまいました。
1 DELOBEL / SCHOENFELDER 95.75 47.00 + 48.75
2 DOMNINA / SHABALIN     93.62 46.30 + 47.32
3 DAVIS / WHITE             92.15 47.70 + 44.45
4 FAIELLA / SCALI           87.23 42.80 + 44.43

アゴスト選手の故障でベルビン&アゴスト組が欠場。ファイエラ選手も指を切る怪我をし、デロベル選手もお腹の調子がよくなかったみたいです。たまに面白いことを言うシャバリン選手は「誰がいい演技をしたかというより誰が生き残ったか、みたいな大会」と評しました。そんななかよくぞこれだけの点が出る演技をしたものです。
デロベル選手は牡蠣にあたったということらしいので、ちょっとうかつだったかな、と日本人としては感じますが、違う土地の発酵食品などもあまりおなかにとっては良くないことがあるそうなので、キムチの美味しい韓国は危険かもしれません。
まずはどの組も、お疲れ様でした。特にデイヴィス&ホワイト組は高いTESを出しよくオリジナルダンスから挽回しました。ファイエラ&スカリ組はちょっとレベルの取りこぼしが多かったようですので、ヨーロッパ選手権までに見直しをしなければなりませんね。

そして今回の競技の最後に行われた、ペアのフリーです。
1 PANG / TONG              125.25 64.93 + 60.32 - 0.00
2 ZHANG / ZHANG              119.88 62.16 + 58.72 - 1.00
3 SAVCHENKO / SZOLKOWY  114.95 55.35 + 61.60 - 2.00
4 KAWAGUCHI / SMIRNOV        112.03 56.51 + 55.52 - 0.00
5 VOLOSOZHAR / MOROZOV    111.75 57.27 + 54.48 - 0.00
6 MUKHORTOVA / TRANKOV      91.60 40.36 + 52.24 - 1.00

張&張組とサフチェンコ&ソルコヴィ組にばかり注目していましたが、ここでパン&トン組がほぼノーミスの演技を決めて優勝を飾りました。尻上がりに調子をあげてきたのですね。張&張組はスロージャンプでミス。サフチェンコ&ソルコヴィ組はスロージャンプとソロジャンプでそれぞれ乱れてしまいました。(減点のうち1点はタイムオーバーですが)
川口&スミルノフ組はスロー4回転サルコウに挑戦、着氷で乱れたものの認定を受け、基礎点では張&張組に迫るほどの得点でした。しかし、GOEでは技の大きい張&張組には及びません。とにかく課題はツイストリフトとソロジャンプ。あとは体格差が目立つペアなので二人で組んで行う要素には余裕がほしいところでしょうか。
ムホルトワ&トランコフ組はトランコフ選手がやっぱりお腹の調子を悪くしたようだ、という話をちらりと見かけました。本当であれば大変だったとは思いますがよく滑りきりました。
なんだか一昨年のサンクトペテルブルクファイナルを思い出すような状況ですね。あのときは北米とアジアの選手がいろいろ調子を崩していましたが…
皆さまも観戦疲れから風邪などこじらせないよう、お気をつけ下さい。

ジュニア、ペアの最終結果
1 ILIUSHECHKINA / MAISURADZE    149.38 56.88 + 92.50
2 ZHANG / WANG                  137.92 50.22 + 87.70
3 KRASILNIKOVA / BEZMATERNIKH 137.22 51.54 + 85.68
4 MARTIUSHEVA / ROGONOV       137.03 50.60 + 86.43
5 IMAIKINA / NOVOSELOV        134.91 46.04 + 88.87
6 CASTELLI / SHNAPIR            126.40 44.84 + 81.56
7 TAKAHASHI / TRAN                 106.04 34.24 + 71.80
WD OZEROVA / ENBERT              -  43.46

ジュニア、アイスダンスの最終結果
1 CHOCK / ZUERLEIN            131.15 51.84 + 79.31
2 HUBBELL / HUBBELL     124.68 47.98 + 76.70
3 RIAZANOVA / GUERREIRO   124.30 50.85 + 73.45
4 SHIBUTANI / SHIBUTANI       120.60 47.05 + 73.55
5 PUSHKASH / KISELEV      120.35 48.59 + 71.76
6 RALPH / HILL            120.09 48.72 + 71.37
7 AGAFONOVA / DUN           119.38 49.45 + 69.93
8 ANTIPOVA / KUDASHEV      111.43 43.64 + 67.79

シニア、ペアの最終結果
1 PANG / TONG              191.49 66.24 + 125.25
2 ZHANG / ZHANG              188.22 68.34 + 119.88
3 SAVCHENKO / SZOLKOWY  185.09 70.14 + 114.95
4 VOLOSOZHAR / MOROZOV    175.83 64.08 + 111.75
5 KAWAGUCHI / SMIRNOV        167.45 55.42 + 112.03
6 MUKHORTOVA / TRANKOV  153.16 55.42 + 91.60

シニア、アイスダンスの最終結果
1 DELOBEL / SCHOENFELDER 156.10 60.35 + 95.75
2 DOMNINA / SHABALIN     152.95 59.33 + 93.62
3 DAVIS /  WHITE            148.04 55.89 + 92.15
4 FAIELLA / SCALI           145.12 57.89 + 87.23
WD BELBIN / AGOSTO             -  57.33 
WD KHOKHLOVA / NOVITSKI

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